武藤敬司と大仁田厚の禁断の2ショットが実現…金曜8時のプロレスコラム

対談した大仁田厚(左)と武藤敬司(撮影・笠井浩司=KKフォトグラフ)
対談した大仁田厚(左)と武藤敬司(撮影・笠井浩司=KKフォトグラフ)
「シュートマッチ プロレス『因縁』対談10番勝負」(宝島社、1600円+税)
「シュートマッチ プロレス『因縁』対談10番勝負」(宝島社、1600円+税)

 ”プロレスリング・マスター“武藤敬司(57)と”邪道“大仁田厚(62)の禁断の2ショットが実現した。13日付発行の「シュートマッチ プロレス『因縁』対談10番勝負」(宝島社、1600円+税)の企画で対談している。公式には、1999年8月28日の神宮球場でのグレート・ムタとグレート・ニタの化身対決以来20年ぶりの顔合わせとなった。

 大仁田は、武藤率いるWRESTLE-1(W-1)が昨年12月31日に8団体から50選手を集めて開催した「WONDER CARNIVAL」(エディオンアリーナ大阪)で、大みそか初の電流爆破デスマッチを敢行した。大仁田は、弟子の田中将斗(ZERO1)、レザー・フェイス(正体不明)とトリオを結成し、「ストリートファイト・テキサストルネード・バンクハウス電流爆破6人タッグデスマッチ」で、征矢学(W-1)、大森隆男(全日本プロレス)の「Get Wild」にAKIRA(MAKAI)を加えたトリオFMW(Full Metal Wild)と対戦した。

 机上パイルドライバーや赤い毒霧などやりたい放題の大仁田。有刺鉄線電流爆破バットが3本爆発し、大仁田が征矢にフォール勝ち(13分36秒、片エビ固め)。そしてマイクをつかんで「このレッスル1に爆破を持ち込んだ以上、目指すは、武藤の首ひとつ!」と叫んだ。当然のように武藤は現れず、武藤は自身の試合後のバックステージでもこの件について触れることはなかった。

 その後の展開を大仁田本人ですら期待していなかったが、ここにきて「アングルなしの“ガチ対談”」でまさかの顔合わせとなった。同書の10番勝負は登場順に、アントニオ猪木×石井和義(正道会館宗師)、前田日明×ジョージ高野、藤波辰爾×長州力、天龍源一郎×川田利明、大仁田厚×武藤敬司、安生洋二×坂田亘、藤原喜明×キラー・カーン、谷津嘉章×越中詩郎、安田忠夫×草間政一(元新日本プロレス社長)、大谷晋二郎×橋本大地。

 藤波×長州は、このコラムでも2回にわたって紹介した昨年12月13日に東京・台東区の東洋館(浅草フランス座演芸場)で開催された「“熱闘”フルスイングトーク イヤーエンド in 東洋館 藤波辰爾VS長州力」(チームフルスイング主催、司会・ユリオカ超特Q)の完全収録だった。確かに秀逸なトークショーだったし、私が「これは書けないな」と自主規制した話も漏らさずに活字になっているのは、”ガチ対談“とうたうだけのことはあると思った。

 今回の表紙は猪木、長州、前田で、裏表紙の帯にある写真も猪木×石井、前田×ジョージの2ショットのみ。私としては最も貴重な組み合わせだと思っていた武藤VS大仁田は、ひっそりと18ページだけという、もったいなさ。そのうち2ページはモノクロの2ショット写真と両者の略歴に割かれている。行間まで食い入るように読ませようという手法か。

 ほんの一部を抜粋すると…。

 大仁田「俺も『狙うは武藤の首』なんて言ったものの、今は半年とか1年に1回試合できればいいかなってぐらいだからさ…武藤さんが乗っかってくれるんならそのあとの展開を考えるし」

 武藤「そこはもうタイミング次第でしょうね。でも電流爆破は痛そうで嫌だなあ」

 大仁田「正統派だからね」

 武藤「俺、正統派なのかなあ。でも新日本のなかでは邪道のほうだったですよ。たぶん猪木さんに嫌われてたと思うし」

 大仁田「猪木さんに嫌われてるっていうのが俺と武藤さんの一番の共通点かもしれないな」

 会長を務めるW―1が4月1日を最後に活動休止となり再出発を期する武藤と、7度の引退と復帰を繰り返しながら、しぶとく生き残っている元参院議員の大仁田。プロレス界再編という流れの中で、互いの利用価値を互いが認め合っているようだ。刷り上がった本を見た大仁田は「これから何が起きるか楽しみになってきたでしょう」と思わせぶりにコメントした。

 豪華なメンバーが集まった対談10番勝負だが、もっと危険な組み合わせがあるはずだ。宝島社の編集者・片山恵悟さんは「諸事情で実現できなかったマッチアップはもちろんあります。次回に期待してください」と話す。

 今回の登場レスラーだけでも、アントニオ猪木×大仁田厚、長州力×キラー・カーン、前田日明×安生洋二など、共演NGのカードはいろいろある。番外編で馳浩×山田邦子なんてのも面白そうだ(伝説の番組「ギブUPまで待てない!! ワールドプロレスリング」で一悶着)。

 かつては、リングで夢の対決を実現させてきたプロレスラーたちが、トークバトルという舞台で、新たな夢の対決をファンに期待させているのはすごい。さすがレジェンド。プロレスって素晴らしい。(酒井 隆之)

対談した大仁田厚(左)と武藤敬司(撮影・笠井浩司=KKフォトグラフ)
「シュートマッチ プロレス『因縁』対談10番勝負」(宝島社、1600円+税)
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