球場でビールも飲めない…酔って大声出し感染拡大 専門家チーム販売抑制を提言

サーモグラフィーによる検温機器の前を通り、会見場を後にする斉藤コミッショナー(左)と村井チェアマン(カメラ・佐々木 清勝)
サーモグラフィーによる検温機器の前を通り、会見場を後にする斉藤コミッショナー(左)と村井チェアマン(カメラ・佐々木 清勝)

 球場でビールが飲めなくなる? プロ野球とJリーグの第3回「新型コロナウイルス対策連絡会議」で12日、専門家チームが場内のアルコール飲料販売抑制を提言した。酔っ払った観客が大声を出すと飛沫(ひまつ)感染のリスクが高まるためだという。野球観戦の醍醐(だいご)味はどうなるのか。専門家からは複数のプランが示された。

 〈1〉限定販売 観客席でのビール販売を全面的にやめて売店販売のみにする。

 〈2〉制限販売 ビールなどアルコール飲料の購入量そのものに制限をかける。

 〈3〉人員削減 観客席でビールを売る販売員の数を削減して少人数で販売する。

 これらの提言をもとに、詳細は各球団、球場に委ねられる。いずれにしろ、専門家は「これらの措置によって長時間飲酒を続ける観客を減らす案を検討するべき。当面の間、アルコール飲料の販売取りやめを選択する案もある」とした。

 野球場でのビール販売はメーカー側からすれば、かき入れ時。「売り子」の削減となれば、売り上げや販売員の仕事、給与にも影響してくる難しい問題だ。ある球団幹部は「ビールの売り子さんをものすごく減らすとか、そうとう大胆なことをやらないと、観客への責任は負えなくなる」とし、立ち見席を設けないプランも検討するとした。

 アルコールのある、なしに関係なく大声を出すことが感染拡大のリスクにつながると専門家は指摘。応援スタイルの見直しは必至な状況だ。NPBの斉藤コミッショナーが「国難」という非常事態。ビールなしの静かな野球観戦も覚悟しないといけないようだ。

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