センバツ中止 涙は野球部員だけじゃない!県岐阜商吹奏楽部、卒業生動員&King Gnu楽曲プランが…

甲子園球場のアルプス席にあいさつし、ベンチに向かう県岐阜商ナイン(2015年3月28日撮影)
甲子園球場のアルプス席にあいさつし、ベンチに向かう県岐阜商ナイン(2015年3月28日撮影)

 県岐阜商5年ぶりの甲子園出場を心待ちにしていたのは野球部だけではなかった。聖地での演奏を楽しみにしていた同校の吹奏楽部も、史上初の「センバツ中止」の知らせに心を痛めた。同部は昨年12月の「全国マーチングバンド全国大会」で3年連続金賞の3位を獲得した全国屈指の名門。部員の中には、野球部の応援がしたいと入部を志す生徒もいるほどだ。

 同部顧問の杤井(とちい)克哉教諭(31)は「前任の顧問から『甲子園での応援は50人では厳しい』と聞いていた。5年ぶりのセンバツ出場。過去に応援できなかったOB、OGに協力を要請して100人規模の体制で臨むつもりだった」と明かした。今春卒業したばかりの3年生に加え、かつて吹奏楽部に在籍した大学1、2年生の“合体”プランを整えていた。

 今年のセンバツでお披露目予定だった新作の応援歌3曲も幻になった。同校の野球応援には「突撃のテーマ」、「ドラクエ」などチャンスで演奏される名物曲がある。そのラインアップをさらに充実させるために新曲を用意。特に昨年末の紅白歌合戦に出場した4人組バンド「King Gnu」(キングヌー)の2楽曲を編曲したオリジナルソングが自信作だった。「全国でもうちだけだと思うので聞いて欲しかった…」と杤井教諭はポツリ。他にも応援部顧問が作ったオリジナル曲や、映画「グレイテスト・ショーマン」の挿入歌も予定していた。

 同校野球部と吹奏楽部は互いを尊敬する間柄。野球部は応援してくれた返礼として、毎年1月に開催される吹奏楽部の「定期演奏会」へ部員全員で詰めかける。ときには野太い声で会場を盛り上げたりもする。13年のセンバツで同校をベスト8に導いた藤田凌司さん(24=三菱自動車岡崎でプレー)も「ベンチ外のメンバーの思いも託されている。その上にあの大声援があった。支えられていたと思います」とアルプスが一致団結した応援の力を実感していた。

 普段はプロ野球・中日ドラゴンズを取材している記者も、県岐阜商を2003年度に卒業した元野球部員。無念のセンバツ中止の知らせを聞き肩を落としたOB、OGは、全国に大勢いる。(記者コラム・長尾 隆広)

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