【掛布論】「これが藤浪」首脳陣は腹くくれ

スポーツ報知
先発した藤浪晋太郎

◆オープン戦 ヤクルト1―3阪神(11日・神宮)

 本来は9日後の開幕と同じ相手、球場でのプレ開幕戦だった。仕方がないとはいえ、張り詰めた空気はなかった。例年より早い開幕に向けて、選手たちは自主トレから準備してきたが、リセットを余儀なくされた。明確な目標期日もない無観客の調整試合。緊張感を保つのは難しい。

 藤浪には特殊な状況での登板こそ、ヒントを得る機会にしてほしかった。ここ数年はブルペンで良くても、試合になると結果が出なかった。今はある意味、プルペンと同じ心理面で投げられる。それでも、立ち上がりは、ボール先行で重苦しかった。

 3回からはストライク先行でリズムも良くなった。だが、4回2死、塩見の2―2からの5球目が抜け球となり、顔付近に。すると、修正がきかずに四球を出した。評価が難しいマウンドだったが「これが藤浪」と首脳陣は腹をくくるしかない。この先も劇的な変化は求めず、ローテ入りか否かを判断するしかない。打線が点を取れば、ある程度の勝ち星は拾っていける。

 十分な援護をするためのキーマンのボーアは心配材料がある。キャンプで良かった時と違い、踏み込む右足の反発力がなく、だらんとしたスイングになっている。ボールとの距離が取れずフォローも小さいので、打球が上がらずゴロになりやすい。ボーアも時間的な猶予を得たことをプラスに捉え、左方向への打球を意識するべきだ。バットのヘッドが遅れて、球に角度がつき出すはずだ。(阪神レジェンド・テラー、スポーツ報知評論家)

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