GMOで競技続行の青学大・吉田祐也が地元の埼玉・東松山市を表敬訪問「僕は中の下。大迫傑さんとスピードが全く違う」

青学大・吉田祐也(右)は出身地であり、GMOの練習拠点でもある埼玉・東松山市の森田光一市長を表敬訪問
青学大・吉田祐也(右)は出身地であり、GMOの練習拠点でもある埼玉・東松山市の森田光一市長を表敬訪問

 今年の箱根駅伝4区(1月2日)で区間新記録をマークし、さらに別府大分毎日マラソン(2月2日)で日本学生歴代2位の2時間8分30秒と好走した青学大の吉田祐也(4年)が10日、出身地の埼玉・東松山市の森田光一市長(67)を表敬訪問した。

 吉田は大学卒業を区切りに競技の第一線から離れる意向で大手食品メーカーのブルボンから就職内定を得ていたが、別大マラソンで快走したことでランナーとして自身の可能性を追求することを決意。ブルボンに対して丁重に内定辞退を申し入れ、承諾を得た上で、4月から実業団のGMOインターネットグループ(以下GMO)で競技を続行することが決まった。GMOは東松山市を練習拠点としており、地元から世界を目指すことになった“ポスト東京五輪”の期待株は「東松山市は車が少ない田んぼ道があるし、起伏がある森林公園も近いので練習環境が整っています。東松山市の皆さんに恩返しをできるように間張ります」と力強くあいさつした。

 GMO入り内定が正式発表された9日、吉田は自身のツイッターで「不躾な申し出にも関わらず、内定辞退を承諾してくださった株式会社ブルボン様。これから競技を共にしていくGMO様。どちらにも本当に感謝しています。これからも第一線で頑張ります! また温かく見守っていただけたら嬉しいです」(原文まま)とつづった。別府大分マラソン直後には異例の同席会見となった日本陸連長距離・マラソン強化戦略プロジェクトの瀬古利彦リーダー(63)が「マラソンをなめてはいけないよ」とアドバイスすると「なめていません」ときっぱりと即答。冷静沈着な性格で、青学大の原晋監督(53)が「4年間、チームで一番練習した」と認めるほど、タフな体と心を持つ。

 自身の立ち位置についても、冷静に見極めている。「僕は学生レベルでは、せいぜい中の下です。今のままでは戦えない」と話す。東京マラソン(1日)で2時間5分29秒の日本記録を更新した大迫傑(28)=ナイキ=とは3分1秒の差がある。「大迫さんと僕ではスピードが全く違う。5000メートルの自己ベストでは大きな差がありますから」。5000メートルでも13分8秒40の日本記録を持つ大迫に対し、吉田の自己ベストは14分2秒18。「僕はタイムを狙うタイプの選手ではない。勝負強い選手になるしかありません。暑さも苦手ではないので」と自身がランナーとして生き残る道を定めている。

 別大マラソン後、約1か月、筋肉疲労よりも内蔵疲労を考慮し「走らない努力をした」という吉田は3月から練習を再開。「24年パリ五輪、その次の28年ロス五輪の出場が目標です」と話す。「GMO吉田」としての初マラソンについては「花田勝彦監督と相談して決めることですが、12月の福岡国際マラソンで勝負できるようにしたい」と意欲を示した。

 東松山市内の実家から、車で5分、自らの足で走っても5分という近距離にあるGMOの選手寮に間もなく引っ越しする。東京五輪マラソン代表の大迫、中村匠吾(27)=富士通=、服部勇馬(26)=トヨタ自動車=らを追いかける日々が始まる。

 ◆吉田 祐也(よしだ・ゆうや)1997年4月23日、埼玉・東松山市生まれ。22歳。東松山市立東中1年時から陸上を始める。2016年に東農大三高から青学大教育人間科学部に入学。3年時に日本学生対校1万メートルで日本人トップの3位、全日本大学駅伝5区区間賞。1万メートルの自己ベストは28分42秒58。164センチ、47キロ。

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