高山勝成、プロボクシング界復帰を発表 日本初のアマチュア経由

高山勝成
高山勝成

 プロボクシング主要4団体の元世界ミニマム級王者で、アマに転向して東京五輪予選に挑戦した高山勝成(36)が10日、代理人の岡筋泰之弁護士を通じ、再びプロに復帰することを発表した。五輪切符を逃した昨夏に一度は引退を表明したが闘志再燃。2月から練習を再開していた。新型コロナウイルスの影響で復帰戦は国内と海外の両プランが浮上。新たな所属先は元WBA世界スーパーウエルター級暫定王者・石田順裕氏(44)が会長を務める大阪・寝屋川石田ジムに決まった。高山がプロ→アマ→プロという日本ボクシング界で前例なき道を進む。

 高山は5月12日で日本ボクシングコミッション(JBC)が定める国内プロボクサーの定年37歳となるが、身体の状態が問題ないと判断されれば、元王者の実績から特例で定年延長となる見通し。だが、この特例は最終試合の日から3年を超えた37歳以上の選手には適用されないため、16年8月の最終試合から3年半あまりが過ぎた高山は、37歳となるまでにプロ復帰戦を行う必要がある。新型コロナウイルスの影響で現在、国内では興行が休止中のため、東南アジアなど海外で復帰戦を行うという選択肢も。その後はライトフライ級で世界2階級制覇を目指すとみられる。

 ◇高山の主な挑戦

 〈1〉2009年11月、当時日本非公認だったIBF、WBOの王座獲得を目指し、JBCへ引退届を提出し海外転戦。敵地でIBF世界ミニマム級王者・ヌコシナチ・ジョイ(南アフリカ)に2度挑戦した後、13年3月には敵地でマリオ・ロドリゲス(メキシコ)を判定で破り同王座獲得。日本人の海外での世界奪取は92年4月の平仲明信以来、およそ21年ぶりだった

 〈2〉17年4月、プロ引退とアマ転向、東京五輪を目指すことを表明。当時の日本ボクシング連盟・山根会長からアマ入りを断固反対されるも署名活動などで抗戦。山根氏が失脚後の18年10月、新体制となった同連盟(内田貞信会長)からアマ選手登録を認められた。19年7月にアマデビュー戦の全日本選手権・愛知県選考会フライ級で優勝。8月の同・東海ブロック予選で宇津輝(うづ・ひかる、日大)に判定で敗れて引退を表明

 〈3〉20年2月、プロでの現役復帰を見すえて再始動

 ◆高山勝成(たかやま・かつなり)1983年5月12日、大阪市生まれ。36歳。中学2年からボクシングを始め、高校には進まず2000年10月、17歳でプロデビュー。05年4月、21歳でWBC世界ミニマム級王座奪取。以後WBA暫定、IBF、WBO同級王座を順に獲得し、日本人初の世界4団体王座制覇。14年4月に30歳で愛知・菊華高へ進学。卒業した17年春、名古屋産大入学と同時にプロ引退とアマ転向を表明。通算成績はプロ31勝(12KO)8敗1無効試合、アマ2勝1敗。身長158センチ、右ボクサーファイター。家族は両親、兄、弟。

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