反抗期から大人へ 一山「心が軽く」 涙のMGCから名古屋ウィメンズVへ師弟の絆

名古屋ウィメンズマラソン優勝から一夜明け、朝練習する一山麻緒 (カメラ・太田 涼)
名古屋ウィメンズマラソン優勝から一夜明け、朝練習する一山麻緒 (カメラ・太田 涼)
一山麻緒
一山麻緒

 8日の名古屋ウィメンズマラソンを2時間20分29秒の国内日本人最高記録で制し、東京五輪代表3枠目を勝ち取った一山麻緒(22)=ワコール=が9日、名古屋市内で会見を行った。

 少し疲労も残る表情で、一山は会見場に姿を現した。「3時間くらいしか寝ていなくて」。それでも朝練習ではジョギングで体調を確認。1日に発売されたばかりの超厚底の新モデル「エアズーム アルファフライ ネクスト%」をレースで使用したことで、これまで疲労がたまりやすかった足底などの痛みはほとんどなく、ほどよい筋肉痛が残った。「保護されているからか、痛みは出なくなりました。うまく履きこなせていると思う」と相棒との相性はばっちりだ。

 昨年9月のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)本戦では6位と悔し涙を流した。「監督の理想と自分の走りが一致しなくて、コミュニケーションがうまく取れず、ぎくしゃくしてしまった」と振り返る。高い期待とそれに応えられない自分。「練習ができないと自分にもイライラするし、監督もツンツンする。私自身も反抗期みたいな感じだった」。焦りが悪循環を生んだ。

 絆が試され、二人三脚で乗り越えた。MGC後には永山忠幸監督(60)と面談し、胸の内を全てさらけ出した。「『ダメ元でもいいから、思ったことは言ってほしい』と言われた。それからは自分でもこうしたい、ということを伝えるようになった」。信頼度が増すと、練習にもより集中できるようになった。「心がすっきりして、軽くなった」。素直さと勢いを取り戻した。

 22歳にしてつかんだ五輪切符。「世界とのタイム差は大きい。その選手たちと勝負するためには、今以上にスピード持久力が必要」と課題も明確だ。さらに「もっともっと1キロ毎のラップタイムを上げていかないと、(2時間)14分台には追いつかない」。昨年10月のシカゴで2時間14分4秒の世界新記録を樹立したブリジット・コスゲイ(ケニア)をすでにライバル視。大一番まで5か月。どこまで進化するのか、計り知れない。

名古屋ウィメンズマラソン優勝から一夜明け、朝練習する一山麻緒 (カメラ・太田 涼)
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