【尾方剛の目】男子日本記録3回更新、MGCシリーズ評価できる

32キロ付近、第2集団から抜け出る作田直也(右から2人目)(代表撮影)
32キロ付近、第2集団から抜け出る作田直也(右から2人目)(代表撮影)
マラソン男子代表
マラソン男子代表

◆びわ湖毎日マラソン(8日、滋賀・大津市皇子山陸上競技場発着=42・195キロ)

 MGCファイナルチャレンジの全レースが8日終了し、男女計6人の東京五輪代表が出そろった。男子で05年ヘルシンキ世界陸上銅メダルの尾方剛氏(46)は、大迫傑(28)=ナイキ=らの五輪メダル獲得について、最低でも30キロまで先頭争いに加わることを必須条件とした。

 びわ湖はいい条件ではなかったが、30キロまでついていく選手が多かったことは収穫だろう。作田は余裕を持って展開し、積極的なレースを見せていた。本来は鈴木健吾(富士通)がもっと走れると思っていたが、無駄な出入りで力を使ってしまった印象。大塚は五輪へ向けて注目が集まるので、これ以上のプレッシャーの中でも走れるのか不安も残る。

 3年かけて行われたMGCシリーズでは若い選手がマラソンに取り組みやすい環境ができた。男子は日本記録が3回更新されたことは一定の評価ができる。だが、海外勢との勝負に勝ち切れてはいない。18年福岡国際での服部は優勝したが、「勝つ」というレースはあまり見られていない。実績がないと、海外勢には格下に見られてしまう。自分たちを意識させるためにも、大きな大会で勝つことは必要だ。

 代表に内定した3人はそれぞれおもしろい選手だ。中村は勝負どころまで我慢し、スパートもできる冷静さを持つ。服部は福岡国際での勝利が自信になっており、初の日本代表という重圧をはねのける精神力が重要。大迫は記録はいいので、勝ちきるレースに徹してほしい。30キロまで先頭集団にいないとメダルは厳しい。どんな仕掛けやペースの上げ下げにも対応できる準備をしてほしい。(広島経大監督)

32キロ付近、第2集団から抜け出る作田直也(右から2人目)(代表撮影)
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