【プチ鹿島の本音】コロナで見えてきたもの

プチ鹿島
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 ウイルスは見えないから不安。しかしウイルスのせいで「見えてきた」こともある。

 スポーツ報知は3月1日の紙面で「休校要請説明なし 安倍首相」と報じた。《「どうかご理解を」と繰り返すばかりで、具体的な説明はなかった。》と指摘したのだ。

 思い起こすとモリカケや桜を見る会で現政権が指摘されてきたのも「きちんと説明しない」点だった。今回は身近なウイルス問題なのでそんな振る舞いが多くの人に分かりやすく見えたのだ。

 あと「公私混同」もまた見えた。秋葉賢也首相補佐官がパーティーを開いたのが批判されたが、私が注目したのは秋葉氏は記者団に「非公表の東北6県のウイルス検査実績を開催の根拠にしたと説明」(共同通信)した点。これは立場を利用した公私混同である。和泉首相補佐官と大坪官房審議官がコネクティングルームに宿泊した「不適切な出張」問題も、税金の使われ方という公私混同だった。みんなウイルスがきっかけで見えてしまった。

 2日の国会では、それまで3回開かれた政府対策本部の専門家会議のうち、2回は議事録を作成していなかったことも明らかになった。人間は不安な未来に対し、先人たちがどう生きたか、過去を参考にする知恵がある。しかしこのままでは未来の日本人が同じウイルス問題を抱えた時、「あの時どんな話し合いが行われ、決断したのか」と参考にしようにもあやふやなのだ。歴史の分断だ。というか、ここ数年の議事録や公文書の扱いを見ていると現政権は本当に歴史と伝統を尊重する保守なのか、そんな疑問も見えてくる。

 そうそう、3年前に「国難突破解散」がありましたが、本当の国難だったら解散どころではないことも分かりました。見えないウイルスのせいでいろいろ見えてきたのである。(時事芸人)

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