アマ3冠・木村蓮太朗がプロテスト合格 日本フェザー級王者・佐川遼相手にスパーで強打披露

プロテストに合格した木村蓮太朗
プロテストに合格した木村蓮太朗

 2016年全日本選手権などボクシングのアマ3冠・木村蓮太朗(22)=東洋大4年=が7日、東京・練馬区の三迫ジムでプロテスト(B級=6回戦)を受けて合格した。6月に東京で、静岡・駿河男児ジムからデビューする。階級はフェザー級。同ジムの前島正晃会長、プロモーターを務める三迫貴志・三迫ジム会長は「東洋太平洋かアジアパシフィックのランカーと対戦させたい」とプランを立てている。

 新型コロナウイルスの感染拡大などの影響で“出張プロテスト”として行われたが、木村は3ラウンドのスパーリング、シャドーボクシング、筆記試験を難なくクリア。スパーの相手を務めたのが日本フェザー級王者・佐川遼(25)=三迫=ということからも、期待の大きさがうかがえる。いきなりの“強敵”との対峙(じ)にもかかわらず、「緊張せず、楽しんでやれました」と話した木村。「プロとアマとの違いは今は分からない。でも、デビュー戦では、その日一番の、お客さんの頭に残るような一発で仕留めたい。得意なパンチは左アッパー、左フックに右アッパー。試合では今日の30倍以上は、いいところを見せられると思う」と自信を見せた。

 出稽古では、これまでも何度かスパー相手として胸を貸してきた佐川は「厄介な選手が出てきたなというのが正直な気持ち」と苦笑い。「身長がある(174センチ)ので、中に入ろうとしたらアッパーを合わされて危なかった。連打も的確に打ち込んでくるし、カウンターも8オンス(のグラブ)なら致命傷になりかねない。気持ちが強く、プロ向きな選手」と警戒心を隠さなかった。

 木村は静岡・函南町生まれ。小2で極真空手を始め、2013年全日本少年少女空手道選手権優勝。静岡・飛龍高入学後にボクシングを始めた。その後、東洋大に進学し、16年全日本選手権バンタム級で優勝。17、19年国体ではライト級を制した。昨年は東洋大主将として関東大学リーグ初優勝に貢献。アマ72勝(26KO)16敗。

 「これまで、大きな挫折はありませんでした」という木村。昨年の国体決勝で左眼窩(か)底骨折し、全日本選手権欠場で東京五輪を断念した経緯があるが、「挫折じゃないですよ。『ま、いいや』という感じで」と、目標どおりプロの舞台に向け舵(かじ)を切った。三迫会長は「プロモーターとして見ると、木村選手は花があるし、スター性もある。日本チャンピオン相手でも、ものおじしなかった。気持ちの強さなど、プロとして必要な“強さ”がある。海外に打って出られる逸材」と絶賛した。

 “本拠地”は駿河男児ジムに置き、出稽古という形で練習相手が豊富な三迫ジムでも練習を積む木村。「目立ちたがり屋なので、まずは静岡でスターを目指す。そして日本、世界へ。KOへのこだわり? メッチャ、あります」。楽しみなプロボクサーがまた1人、誕生した。

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