◆オープン戦 ロッテ8―3ヤクルト(7日・神宮)
ヤクルトが中盤の大量失点でロッテに完敗。本拠地・神宮での初采配を白星で飾れなかった高津臣吾監督(51)は、「神宮では昨年勝てなかった(27勝38敗)ので、今年は何とかしたいという思いはあるが、まだ課題は残っている」と、厳しい表情で敗戦を振り返った。
開幕投手に指名済みの石川雅規投手(40)は、先発で4回6安打1失点と、ベテランならではの粘り強い投球を見せたものの、2番手で登板した5年目左腕の高橋奎二投手(22)が、同点の5回にレアードに満塁アーチを浴びるなど6失点と炎上して勝負は決まった。
石川については「悪いなりに工夫して投げていた。これが彼のスタイル。20日(開幕戦)に合わせて、万全でマウンドに立ってくれると信じている」と変わらぬ信頼を寄せた高津監督だが、一時は開幕候補にまで挙げていた高橋の背信投球には「彼の良くないところが出た。力んでストライクが入らず、走者をためて打たれる。(プロに)入ったころからの課題だけど、少しずつでも成長、進歩してくれないと」と苦言を呈した。
野手では、バレンティンの移籍で空いた外野の定位置を狙う3年目の塩見泰隆外野手(26)が、オープン戦2号ソロを含む2安打に盗塁、守備でも中堅からの好返球で走者を本塁で刺すなど走攻守で猛アピール。「レギュラーをとってほしい選手の1人」と期待している新指揮官は、「シーズンに入って同じことができるのか。技術面も精神面もしっかり準備してシーズンに入ってほしい」と、あえて厳しいコメントでさらなる奮起を促していた。