インド出身の江戸川区議が明かす母国の思い出「航空機内が真っ白になるくらい消毒液を使っていた」

 映画「翔んで埼玉」にこんなシーンがある。GACKTが演じる転校生・麻実麗が東京の空気の臭いをかぎ分ける「東京テイスティング」をした際、「ツンと鼻につくスパイシーな匂い、ほんのりと潮風の匂いがする」と“解説”した場面。その場所が江戸川区の西葛西だ。

 東京メトロ東西線の西葛西駅周辺にはカレーや専門スパイス店が並んでいる。インド生まれで、2012年に日本国籍を取得したよぎさん(42)=本名・プラニク・ヨゲンドラ=は、19年の江戸川区議会選挙で初当選した。江戸川区には約5200人のインド人が住んでおり、大きなコミュニティーを形成している。日本在住のインド人は約3万7000人というから、実にその7分の1が江戸川区にいることになる。

 よぎさんは97年に留学生として初めて来日。03年から日本に定住し、大手銀行やIT企業の管理職などを歴任した。12年に日本国籍を取得。議員としての活動はまだ1年にも満たないが、駅前で自作のビラを配るなど、積極的に活動している。

 終息の気配を見せない新型コロナウイルスの感染拡大の影響は、よぎさんたちのような在日外国人にも影響が出始めているという。「政府の一斉休校の要請により、日本の子供たちと同じように(東京・江戸川区に住む)インドの子も外に出られない状況が続いています。インド人が経営する保育園や託児所では子供たちが来ないため、倒産する可能性もあります」よぎさんは、区に情報公開などを求め、インド人に説明するなど地道な活動を続けている。

 インド政府は3日、日本人、韓国人、イタリア人、イラン人に発給したビザを無効にすると発表したが、「インドではまだウイルスの影響は限定的です」という。よぎさんはインドの感染症に関する知識を日本の行政側に伝えたいと思っている。「20年以上前から、インドでは海外から到着した航空機の消毒を徹底していました。機内が真っ白になるくらいの消毒液を使ってました。こうしたことを伝えられたらと思います」(記者コラム)

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