ヤクルトのドラフト1位、奥川恭伸投手(18)が、順調なら8日に初めて捕手を座らせた本格的なブルペン投球を行うことが5日、決まった。この日は2軍本拠地の戸田球場で衣笠球団社長らの前で4度目のブルペン入りし、片膝立ちの捕手に31球。またひとつステージが上がった。
投球は2月29日以来。「寒くて、中(間隔)もあいて体も軽かったので、力を入れずにバランスだけ意識しました。久しぶりの投球だったのでゆっくりやる意識で」。この日は嵐のような北風が吹き込むコンディション。加えて、卒業式出席で2日と3日は練習していないため、体勢を崩しそうになる場面もあったが、じっくり投げ込んだ。
両隣だった原と高橋の投球も時折観察。徐々に段階は前へ進んでおり「下半身をトレーニングして、次回はもう少しいい投球ができたらと思います」。新たなモチベーションに目を輝かせた。(田島 正登)