センバツ、史上初の無観客開催準備「中止も視野に」11日まで結論先送り

スポーツ報知
記者会見する日本高野連の八田会長(カメラ・豊田 秀一)

 第92回センバツ高校野球大会(19日から13日間・甲子園)の運営委員会と臨時理事会が4日、大阪市内で開かれ、春夏通じて史上初となる無観客で開催する方針が決まった。開催の可否については、11日の臨時運営委員会で最終決定する。国内の感染状況が拡大すれば、大会史上初めて中止になる可能性は残った。15、16日の甲子園練習、18日の開会式リハーサル、19日の開会式は中止。13日の組み合わせ抽選会も主催者による代理抽選に変更し、リスク排除に努めることになった。

 日本高野連がひとまず出した結論は、観客や応援団、保護者を入れての通常開催の断念だった。テレビカメラ約10台、100人以上が集まった会見で、大会会長の丸山昌宏・毎日新聞社社長(66)は「感染のリスクをできるだけ排除し、選手たちに憧れの甲子園で何とかプレーさせてあげたいと考え、無観客試合を前提に準備を進めていただくことにしました」と、春夏通じて史上初となる無観客開催の方向性を打ち出した。

 日本高野連の八田英二会長(70)は「開催中止は一番簡単。夢の実現のために、大人として最大限できることを最後までやってやろう」と、心境を吐露した。丸山会長は「学校は応援団やバスの手配もある。早く決めてあげないと学校や生徒が混乱する。まず、無観客ということはお伝えした方がいい」と、説明した。

 ただ、最終結論ではない。新型コロナウイルスの感染予防対策、出場校の健康と国内の感染状況、政府の対応などを総合的にみて、1週間後の11日、大阪市内で開く臨時運営委員会で開催の可否を再度協議する。9日には、プロ野球とJリーグが連携して行う「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第2回会議にも出席予定。丸山会長は「11日以降の外部環境の大きな変化によっては、開催中止も視野に入れている」と明かした。八田会長も「無観客試合に突き進むというようなことはない。球児、関係者の健康に配慮できない事態になれば、そこで中止という宣言はさせていただく。それまでは模索を続けたい」と強調した。

 日本高野連は今後、各校の移動バスや消毒液を手配。感染リスクを最小限にするため、15、16日の甲子園練習、18日の開会式リハーサル、19日の開会式は中止とする。13日の組み合わせ抽選会は主催者による代理抽選に変更となった。15日までは練習試合、遠征合宿を自粛するよう要請し、自校での練習に限るとした。練習が禁止されている学校については、各自治体との協議に委ねる。報道陣には検温の協力を求め、無観客のスタンドで選手と離れて取材する方向で準備を進めることになった。

 大会期間中に選手や関係者から感染者が出た場合について、丸山会長は「明確な基準はない。ケース・バイ・ケース。選手が感染すれば、常識的に考えれば大会を続けることは難しくなる」との見通しを示した。甲子園では4月7日からプロ野球・阪神の公式戦が組まれているため、大会期間を延期しての開催には否定的。他競技の高校の全国大会中止が相次ぐ中で打ち出された春休み開催の方向性だけに、波紋も広がりそうだ。(伊井 亮一)

 【中止】

 ▽12日 責任教師・監督会議、キャプテントーク、キャプテン研修会

 ▽15、16日 甲子園練習

 ▽18日 開会式リハーサル

 ▽19日 開会式

 【変更】

 ▽13日 抽選会は主催者による代理抽選に(14時)。具体的な方法は11日に発表予定

 【練習試合などの自粛要請】

 移動に伴う感染リスク軽減と大会へ向けての公平性を保つ目的で、15日までは自校での練習に限り、練習試合や遠征合宿などは行わないよう要請する。予定では、練習試合は8日解禁で開会式リハーサル前日の17日まで行うことができたが、今回の自粛要請により事実上、16日から開幕前日の18日までの3日間となった。

 【各種対策】

 〈1〉出場校の宿舎生活

 〈2〉チームの輸送

 〈3〉球場内での感染予防

 〈4〉9日に予定されている、NPBとJリーグ主催の「新型コロナウイルス対策連絡会議」へ主催者が出席

 【前売り入場券の払い戻し】

 2月28日から行っている販売を中止し、購入済みの入場券は払い戻しに応じる。詳細は、追って高野連のHPに掲載。

 ◆センバツ高校野球大会 1924年に愛知県の山本球場で第1回大会開催。第2回大会から選考委員会制度が確立され、舞台は甲子園球場に。2001年の第73回大会からは、戦力以外の特色を加味した21世紀枠での選出が始まった。東邦(愛知)が最多5度優勝。

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