大相撲無観客春場所、懸賞39社が取りやめ 33社は「検討中」 永谷園&ヤクルトのみ「出す」

スポーツ報知
昨年の春場所初日、貴景勝の取組に懸けられた多くの懸賞

 大相撲春場所(8日初日・エディオンアリーナ大阪)が新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客開催となったことを受け、場所前に懸賞を申し込んでいた企業74社のうち39社が、3日までに取りやめたことが4日、分かった。日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱・大乃国)によると、今月1日に無観客開催を発表後、取りやめが続出。懸賞1本7万円中、3万円を得る力士にとって大打撃だ。

 日本相撲協会は、1日に懸賞について「テレビ中継することから予定通り。ただしキャンセルの場合は払い戻しに応じる予定」としていた。だが、観客がいなければ、懸賞による企業の広告効果減少は不可避。芝田山部長はこの日、取りやめた企業のほかに、「検討中」とした企業も33社に上ると明かした。

 一方で懸賞申し込みに関し、無観客開催に動じなかった企業もある。00年夏場所から懸賞を懸けている「永谷園」は従来通り15日間申し込むと明言。広報担当者は「こんな時だからこそ、少しでも力士の励みになれば」と話す。また、“準ご当所”場所に臨む大関・貴景勝(千賀ノ浦)とスポンサー契約を結ぶ「ヤクルト」も、「貴景勝関に15日間、2本ずつ出す予定です」と語った。

 芝田山部長は、今場所の懸賞申し込み本数は1000本前後になるとした。昨年春場所では1938本の懸賞がかけられ、地方場所最多だった。ある三役経験者は「懸賞が少なくなるのは残念」としたが、「今場所はファンのために頑張りたい」と切り替えた。

 春場所は会場の正面玄関を完全に封鎖し、玄関前に立つ力士らのしこ名が入ったのぼりも設置しない厳戒態勢を敷く。「相撲取りには頑張ってもらいたい気持ちがあるけど、なんか切ないよね」と同部長。自粛ムードに沈む空気は、熱気あふれる取組で払拭するしかない。(大谷 翔太)

 ◆懸賞 幕内取組に限り、民間企業などが懸賞金を提供し、協会に申し込んで懸けるもの。平安時代の相撲節で、勝者に衣類や米などが贈られたことが起源とされる。現在の懸賞申し込み金額は1本7万円で、力士の手取りは3万円。史上最多は17年春場所で新横綱Vを果たした稀勢の里への608本。同年夏場所は場所前申し込み本数史上最多、全体で2219本が懸けられた。

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