【巨人】育成・沼田、北海道凱旋1回完全…無観客でも母へ兄へ快投届け支配下へ猛アピール

スポーツ報知
7回から3番手で登板し、1イニングを3者凡退に抑えた沼田(カメラ・中島 傑)

◆オープン戦 日本ハム3―0巨人(3日・札幌ドーム)

 巨人の育成2年目右腕・沼田が故郷・北海道で快投を披露した。7回に3番手で登板し、1イニングを11球でピシャリ。モタに続く支配下登録へ猛アピールした。新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が発令されている北海道で行われた一戦は、日本ハムに0―3で敗れ、オープン戦4連敗となった。

 地元・北海道で躍動した。沼田は日本ハムの強打者相手にも動じず、強気に内角をえぐった。3点ビハインドの7回に登板。先頭のビヤヌエバを遊飛、大田を右飛、王を空振り三振に斬った。「直球で1軍で戦っている打者を押せたのは大きかった。一番の収穫。結果的にゼロだったので、そこはよかったと思います」。最速145キロを計時した直球を武器に、わずか11球で役割を全うした。

 凱旋登板となったが、新型コロナの影響で無観客。投げることを母と兄には伝えていたものの、晴れ舞台を直接見せることはできなかった。だが「投げるから見てねって話をしました」。テレビ越しではあるが、雄姿をしっかりと届けた。

 沖縄キャンプから1軍合流後、実戦4試合に登板していずれも無失点。ここまで許した走者は22日の同戦(名護)で近藤に四球を与えたのみ。安打は1本も許さない好投を続けているが「何かを変えてっていうのはない。いつも通りだなっていう感じ」と平常心を貫いている。

 いつも明るく振る舞う19歳。しかし、自身は今まで経験のないような重圧と闘っている。1軍同行後、「背番号3ケタってこんなに重かったんだ…」と話したことがある。育成は支配下になるため、上を見てはい上がるだけのはずだった。だが「支配下の先輩がたくさんいる中で、2年目の背番号3ケタが投げている。やっぱり抑えても抑えても次の登板は『大丈夫かな』って不安になりますよ」。

 初めて感じた「016」番の重み。1軍に来なければ感じられなかったかもしれない―。今はそれも踏まえて「『勝負してるな』って感じがします」と気持ちを奮い立たせ、マウンドでは強気に立ち向かっている。

 原監督は最大70人の支配下枠について、65人の段階だった那覇キャンプ中には「(支配下に上げるのは)3人くらいかな。少し余裕を残しておくのは戦略の中に必要」と話し、シーズン途中の補強に備えて、枠に余裕を残す考え。すでにモタが支配下入りし、現状で66人となっている。

 この日の沼田には「非常に確率の高い投球をしてくれている」と高評価を与え、宮本投手チーフコーチも「2ケタ背番号を背負う。それは近くなっている」と支配下へまた一歩前進したことを明かした。「支配下登録されたいって思いが一番」と沼田。必ず背番号2ケタを勝ち取り、再びこの地に戻ってくる。(河原崎 功治)

 ◆沼田 翔平(ぬまた・しょうへい)アラカルト

 ▼生まれとサイズ 2000年6月24日、北海道旭川市。19歳。175センチ、65キロ。右投右打

 ▼球歴 旭川神居中1年から本格的に野球を始め、旭川大高では1年春から背番号14でベンチ入り。18年夏の甲子園では佐久長聖(長野)との1回戦に先発し、8回4失点(自責0)。同年育成ドラフト3位で巨人入り

 ▼球種 スライダー、カーブ、チェンジアップ

 ▼趣味 音楽を聴くこと

 ▼好きなアーティスト UVERworld

 ▼特技 スポーツ全般

 ▼マイブーム 野球の勉強

 ▼好きな映画 「君の名は。」

 ▼好きな食べ物 メロン

 ▼嫌いな食べ物 レバー

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