12球団最大の目玉助っ人ジョーンズ、ビッグネームは器もデカい!

1月26日、関西空港で大勢のファンの出迎えを受けたA・ジョーンズ
1月26日、関西空港で大勢のファンの出迎えを受けたA・ジョーンズ

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため現在、オープン戦は無観客で開催中だ。通常ならファンの皆さんは各球場へ足を運び、目当ての選手や新戦力に熱い視線を注ぎ、今シーズンの活躍、そしてチームの躍進に思いをはせながら楽しんでいるはず。仕方のない対応とはいえ、心中を思うと胸が痛い。そのぶん、試合や練習を直接見て報道できる立場としては的確な、有意義な情報をしっかり届けられるよう努めたい。

 担当を務めるオリックスの今季の目玉と言えば、新加入したアダム・ジョーンズ外野手(34)だ。メジャー14シーズンで通算1939安打、282本塁打。ゴールドグラブ賞を4回獲得しており13、17年のWBC米国代表にも選出されたバリバリのスターだ。

 1月26日の関西空港、初来日から強烈だった。プロ野球担当は02年の入社以来初めてだが、42歳のオッサン記者。分野は違えど社会、芸能、そして競馬の現場で著名人やトップアスリートへの取材を重ねてきた。記者人生で初めて見た大物メジャーリーガーは、威圧感たっぷり。駆けつけた多数のファンや報道陣を制御しようとする関係者のピリピリムードが拍車をかけた面もあったが確かな、特別なオーラを感じた。

 「スゲェな!」の第一印象は、すぐに「ステキやな!」に変わった。ヒートアップする周囲をよそに本人は冷静で、笑みを浮かべて余裕たっぷり。空港内を歩いて移動中、関係者の制止も構わずファンが求めるサインに自ら手を伸ばして対応。スマホでの勝手な写真撮影にも身を乗り出し、ベロを出すおどけたポーズでも応えた。護衛するチームスタッフを「大丈夫?」「気をつけて?」と逆に気遣うなど人間性にひかれた。

 取材対応も良好だ。大物だけにチーム側が配慮する部分はあっても、自ら取材を先に打ち切ったり、制限することはない。宮崎キャンプ中には練習後、ホテルに戻るタクシーを待たせてまでファンサービスを行う姿を見た。自己流調整が容認されている練習でも全体メニューに自ら加わるなど、ビッグネームにありがちな高飛車なところは感じない。

 キャンプ中の実戦で、まだ目立つ『結果』を出してはいないが、その点も心配ない。本紙野球評論家の村田真一さんの言葉を借りれば「まだ軽くタイミングを図っているだけ。ステップが小さいのがいい」と。トスやティー打撃では両膝付近にチューブを巻いて、ステップを矯正。そしてフリー打撃ではまだ振り切らず、ミート中心で広角に打ち分ける。あくまで『調整』の範囲で「今のところ、楽しみでしかない」と期待する。

 担当記者としても、焦りを全く感じさせない表情が“本物”をにおわせる。他の現場でも感じた一流のオーラは、ある意味『自信』と言い換えられるかも。この男にも、間違いなく感じる。ここから徐々にギアを上げるはず。ファンとともに、記者もワクワクしている。

(記者コラム・宮崎 尚行)

コラムでHo!とは?
 スポーツ報知のwebサイト限定コラムです。最前線で取材する記者が、紙面では書き切れなかった裏話や、今話題となっている旬な出来事を深く掘り下げてお届けします。皆さんを「ほーっ!」とうならせるようなコラムを目指して日々配信しますので、どうぞお楽しみください。

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請