伊藤美誠「完璧求めすぎない」…リレーコラム

伊藤美誠
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 ハンガリーOPでは苦しい試合を乗り越えて、自分らしく勝つことができました。(劣勢からの)挽回勝ちが多くて、特に(台湾の鄭怡静との)決勝は相手の流れでした。自分の展開で勝つことは理想ですが、どんな状態でも勝つことが大事だと改めて思いました。今回は中国選手は出場していませんでしたが、それでも強い選手ばかり。一戦一戦、中国選手とやるような意識でやっていて、終わった後は力がフワって抜けました。本当に大きな優勝だったなと思います。

 今回は考え方を変えました。これまで「何でもできる選手になりたい」と完璧を求めすぎていましたが、練習では求めても、試合では自由にさせてあげる。そう考えることで「いいボールを決めても、相手の打ちミスでも、どんな取り方でも1点は1点」と思うことができました。相手の打ちミスでも「うん、うん」と思えて、だからこそ落ち着いてできたと思います。

 決勝も粘りに粘って勝つことができました。(1大会前の)ドイツOPまでの自分だったら、そのまま負けていたと思います。意識だけで変わるんだなと思いましたし、早い段階で気付けて良かったです。

 1月6日には東京五輪の代表に内定しました。リオ五輪の時は会場も広く感じたし、いきなり台が(普段の大会の序盤より少ない)4台ですごく景色が違って見えて。フレッシュな気持ちになって、テンションが上がりました。(団体のみの代表で)最初は個人戦だったので、早く試合がしたいという思いにもなりました。初めてでしたけど、福原(愛)さん、石川(佳純)さんがやりやすいようにすごくサポートしてくださって。安心感もありましたし、楽しいって気持ちだけで臨めました。

 今回も2度目ですけど、4年前のような初めての感覚でやりたいなと思っています。ただ、それまでにプロツアーがたくさんあります。やっていくこと、実力を高めていくことは変わりません。五輪までに、どんな状態でも集中して、勝てる選手になっていきたいです。

 ◆伊藤 美誠(いとう・みま)2000年10月21日、静岡・磐田市生まれ。19歳。2歳で卓球を始める。世界選手権は15年シングルス8強、16年団体銀、17年ダブルス銅、18年団体銀、19年ダブルス銀メダル。16年リオ五輪団体戦で史上最年少の15歳300日で銅メダル獲得。18、19年全日本選手権で女子初2年連続3冠。20年は女子ダブルス、混合ダブルス優勝。同年1月の世界ランクで自己最高3位。150センチ、45キロ。

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