Jリーグ&NPBが新型コロナ対策共有「情報力と判断力」対応策も共通点は多数…記者の目

「新型コロナウイルス対策連絡会議」の設置を発表し、握手するプロ野球の斉藤コミッショナー(左)とサッカーJリーグの村井チェアマン(カメラ・泉 貫太)
「新型コロナウイルス対策連絡会議」の設置を発表し、握手するプロ野球の斉藤コミッショナー(左)とサッカーJリーグの村井チェアマン(カメラ・泉 貫太)
プロ野球とJリーグ今季の流れ
プロ野球とJリーグ今季の流れ

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、プロ野球とJリーグが歴史的タッグを組んだ。日本野球機構(NPB)と日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は2日、都内で会見を行い、「新型コロナウイルス対策連絡会議」を共同で3日に設立すると発表した。

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 Jリーグから日本野球機構(NPB)に新型コロナウイルス対策連絡会議の設置を働きかけた理由は2つある。まずは、的確な判断を下すために多くの情報を得る必要があり、Jリーグの村井満チェアマンは「サッカーだけだと、私自身の判断が偏る可能性があるので、野球界、そして野球界にご縁のある方にご賛同いただいた」と説明した。

 歴史があるNPBには情報が多く、早く入る。村井チェアマンは開幕戦(2月21~23日)前には、各クラブに打診。この問題に高い意識で向き合っていたが、最終的には「他(のスポーツ)もそういう(延期、中止)状況にはなっていない」という意見を覆すだけの説得材料を持ち合わせていなかった。前例がなく、正解の対応が見えづらい中、NPBと組むことで一番欲しい情報不足が克服できる。

 2つ目は、共通点が多いということ。年間を通じてリーグ戦を戦い、国内では人気を分けるスポーツで、試合には多くの観衆が詰めかける。ドーム、屋外で試合開催があり、対応策でも似通う部分が多い。関係者によると、Jリーグは遅くとも2月23日にはNPBとの連係に向けて動き出し、この日初めて国内二大プロリーグのトップが、並び立った。

 「影響力に関しては非常に身が引き締まる思い。まず第一は人々の命、健康であることは間違いないが、様々な角度から複眼的に考察、判断しないといけないと考えている」とチェアマン。Jリーグにとってはより適切、かつ迅速な判断ができる相方が、NPBだった。(サッカー担当キャップ・内田知宏)

「新型コロナウイルス対策連絡会議」の設置を発表し、握手するプロ野球の斉藤コミッショナー(左)とサッカーJリーグの村井チェアマン(カメラ・泉 貫太)
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