J1清水エスパルスFW鄭大世が、36歳となった2日、誕生日の誓いを立てた。チームは約1時間、三保で調整。北朝鮮代表として10年南アW杯に出場した男は、最低でも40歳までの現役続行を目標に掲げた。
報道陣から誕生日を祝ってもらい、テセの顔がほころんだ。「大学出たときはJFLでプレーできたらいいと思っていたが、周囲から選手として成功したと言われるまでになった。今は1日1日、サッカーをできることをかみしめたい」と話した。今後については、「最低でも40歳までやりたい。そして、(川崎時代の先輩で元日本代表MF中村)憲剛さん(39)よりも先に引退したくない。J1でずっとやれればいい。できれば清水で」と抱負を述べた。
昨季は13試合2得点。先発には定着できなかったが、「肉体的なパフォーマンスが衰えたとは思わない。昔思っていた36歳とは違う」と自信をのぞかせた。クラモフスキー監督(41)も「1日も無駄にせず、練習している。経験やリーダーシップをチームにもたらしてほしい」と期待を寄せた。
今季はJ1とルヴァン杯各1試合に出場しているが、新型コロナウイルスの感染拡大で、合わせて5試合の延期が決定した。「状態が上がっているところだったからみんなと同じく悔しい」と話す背番号9。プロ入りした川崎は計5シーズンの在籍だったが、清水は加入してから6シーズン目に突入。「今年はたくさん試合に出たい」と話す年男が、愛するエスパに勝利を運ぶ。(山田 豊)