日本野球機構(NPB)と日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は2日、都内で緊急会見を行い、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、合同で「新型コロナウイルス対策連絡会議」を設置すると発表した。感染症の専門家を交えて対策を協議し、プロ野球とJリーグで公式戦実施について適切なタイミングを探っていくことになりそうだ。
3月20日の公式戦開幕を目指すNPBは2月26日の12球団代表者会議で3月15日までのオープン戦72試合を無観客試合とすることを決定。3月18日の公式戦再開を目指すJリーグは、2月25日の理事会で3月15日までの公式戦94試合の開催延期を発表した。政府の基本方針などを受け、感染拡大防止に向けて手を打ったが、公式戦実施時期は不透明な状況が続いている。
NPBの斉藤コミッショナーは、日本の2大人気スポーツとも言える両組織の決定は他の業界にも大きな影響を及ぼすのでは、との質問に対して「みんなで何かですね、安心じゃないですけど、納得できるような形を取ることがスポーツを振興している我々としての責任ではないかと思ったわけです。ただ放っておいてですね、状況が外で変わって、あるいは政府が何か言って、じゃあやろうかじゃなくて、我々自分で主体的に決めていきたいなと、村井さん(Jリーグチェアマン)とそういう気持ちになってやりましょう、ということになった。いい意味で影響するほうがいいんじゃないかと思っています」と話した。