【尾方剛の目】大迫は先頭争いの中でどう対応するか 本番までに鍛えよ 

38キロ付近で脇腹を押さえるようなしぐさを見せる(代表撮影)
38キロ付近で脇腹を押さえるようなしぐさを見せる(代表撮影)
男子マラソンの世界歴代5傑
男子マラソンの世界歴代5傑

◆報知新聞社後援 東京マラソン(1日、東京都庁スタート~東京駅前行幸通りゴール=42・195キロ)

 今回が五輪に出るためのレースだったことを踏まえれば、大迫の状況判断は評価できる。途中、先頭のペースが1キロ2分51秒前後に上がっても、あえて付き合わずに1キロ3分程度のペースを守った。彼にとって、自分の記録を抜かれなければ代表が大きく近づくという条件があった。日本人トップの4位、さらに日本記録も更新して、目標通り五輪をたぐり寄せた結果は本人も満足していると思う。

 ただ、今回「勝負」したのは井上だけ。大迫も世界と勝負する上では、先頭から離れてはいけなかった。海外勢は先頭集団の中で主導権を握り、ペースの上げ下げをしてくる。五輪のメダルを本気で目指すなら、先頭争いの中でどう対応するかという点については、残りの期間で鍛えないといけないだろう。それは本人も十分分かっているはずだ。

 今レースは、日本勢19人がサブ10(2時間10分切り)を達成した。まず、晴天で天候に恵まれたことが理由。さらに、シューズの性能が向上したのも大きいだろう。もちろん、各選手が練習を積んできた成果だが、それだけでないのも事実。従来より、2分ほど記録が底上げされた印象だ。

 今後は、感覚自体を変えることが必要。サブ10ではなく、2時間8分切りをスタンダードとして意識しなければならない。ペースも以前は1キロ3分で良いとされたが、2分55秒が基本になる。井上が公言したように、真剣に2時間4分台を目指すことが必要だし、そのためのアプローチを考えるべき時代が来た。(05年ヘルシンキ世界陸上銅メダル、広島経大監督)

38キロ付近で脇腹を押さえるようなしぐさを見せる(代表撮影)
男子マラソンの世界歴代5傑
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