尾方剛氏が占う 玉砕覚悟か後半勝負かカギは「経験」…いざ東京マラソン〈下〉

シューズとユニフォームチェックに向かう大迫傑(中央)
シューズとユニフォームチェックに向かう大迫傑(中央)

 残り1枠の東京五輪代表切符を争うMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ファイナルチャレンジ男子第2戦の東京マラソンが1日午前9時10分(車いすの部は同5分)号砲で、東京都庁~東京駅前行幸通りの42・195キロで行われる。29日は都内で異例のシューズチェックが行われ、“3強”の大迫傑(28)=ナイキ=は厚底新旧モデル2足、設楽悠太(28)=ホンダ=は旧モデル、井上大仁(27)=MHPS=は新モデルを持参した。

 大迫、設楽悠、井上の3強が激突する大一番を2005年ヘルシンキ世界陸上男子マラソン銅メダルの尾方剛氏(46)が占う。

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 やはり、大迫、設楽、井上の「3強」の争いになるでしょう。日本新を出さないと、代表にはなれない。ペースメーカー(PM)がいるので、25~30キロ付近まではついていくだけ。18年大会で設楽が日本新を出したときにPMの村山紘太(旭化成)が引っ張ってくれたような形が理想です。

 ペースに乗った上でどれだけの余裕度を持てるかが重要になる。1キロあたり2分57~58秒というペースにただついていくだけでなく、余裕を持っていかないと最後の「優勝」や「日本人トップ」という勝負の場面では戦えない。

 記録に重きがある以上、ある程度のハイペースになるのは覚悟しているはずですが、いっぱいいっぱいになったときの判断も重要です。日本新ペースですから、そこまで余裕はないはず。玉砕覚悟で押していくか、一歩引いて後半勝負に徹するか。そこの勝負の見極めは経験がものを言います。

 大迫は一番アドバンテージを持った選手。正直、設楽をマークして動向をうかがいながらレースを進めればいいと思います。大迫だけは記録を狙わなくてもいいというポジションですから、設楽が行きそうならついて行く、ぐらいの構えもアリ。あとは東京というコースへの苦手意識を払拭できているかどうか。昨年の東京マラソンやMGCは悔しさもあったと思いますので、そこを淡々といければ問題ないでしょう。

 設楽は「4分台」という発言もありましたし、本人もそれしかないと考えているはず。そのペースでどこまで行けるかというところですが、現実的に考えて日本新ペースの第2集団で展開するのが無難でしょう。今年はニューイヤー駅伝からレースをこなしてきて状態は徐々に上がってきていると思います。あとは、その疲労がどれだけ抜けているかですね。

 井上はMGCでは注目も集まり、プレッシャーに押しつぶされていたようでした。五輪選考であることを考えすぎると、MGCのようになってしまうでしょう。我慢のレースはできると思いますが、主導権を握ってペースアップするようなものはまだできていない。そこができれば、記録もついてくるでしょう。

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