新品シューズが最も性能高い“一発勝負”…陸上担当記者が解説

記者会見で目標タイムをボードに書き込み披露する(左から)大迫、設楽悠、井上(カメラ・清水 武)
記者会見で目標タイムをボードに書き込み披露する(左から)大迫、設楽悠、井上(カメラ・清水 武)
東京五輪男子マラソン代表選考方法
東京五輪男子マラソン代表選考方法

 残り1枠の東京五輪代表切符を争うMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ファイナルチャレンジ男子第2戦の東京マラソン(3月1日)の招待選手会見が28日、都内で行われた。日本記録保持者の大迫傑(28)=ナイキ=は昨年大会に続き目標記録を明言せず。勝負に徹しながら、2度目の日本新を見据えた。前記録保持者の設楽悠太(28)=ホンダ=と日本歴代5位の井上大仁(27)=MHPS=を加えた「3強」による高速レースになりそうだ。

 一般的に野球やサッカーなど球技のシューズは新品よりも少し使い込んだ方が足になじみ、性能が高まる。その後、性能のピークを迎え、徐々に消耗、劣化していく。一方、マラソンや駅伝のレースシューズは、新品が最も性能が高い。

 国内トップレベルのマラソンランナーは、何度か練習で試し履きした後、レースシューズを一度限りの使い切りとしている。昨年の福岡国際マラソン3位などの実績がある福田穣(29)は「マラソンを1レース走ったら、そのシューズを次のレースで使うことはない。練習用にします。練習でも使い込んだ後、普段履きにしています」と話す。

 箱根駅伝レベルの選手は1シーズンで数足を使い切ることが一般的。今年の箱根駅伝では210選手中177人(84.3%)がナイキの厚底シューズ「ズームXヴェイパーフライネクスト%」を使用した。一部のトップクラスの学生はメーカー、あるいは大学から支給されるが、多くの選手は自前で3万250円(税込み)の高額品を購入。同シューズの耐久性は約600キロと言われる。ほとんどの選手が練習で走った距離をチェックしている。

 多くの好記録を生んでいるナイキの厚底シューズの練習での使い方については選手によって異なる。

 メンバー選考のための重要な練習や感触を確かめるための直前練習を除き、普段の練習では使用を避ける選手が多い。練習でも容易に好タイムが出てしまうことがあるため、強化に直結しないことが理由だ。

 一方、腰高の良いフォームで走れるというメリットがあるため、練習でも積極的に使用する選手もいる。ただ、その場合、耐久性の問題が生じ、支給を受けられるトップ選手以外は経済的なデメリットがある。また、レース用とは別にトレーニング向けの厚底シューズもあり、練習によって使い分ける選手もいる。(陸上担当・竹内 達朗)

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