【箱根への道】「過酷」ケニア合宿から…駿河台大・石山主将「歴史作る」

ケニア人選手に交じって練習に励む鍵谷(左から2人目=カメラ・太田 涼)
ケニア人選手に交じって練習に励む鍵谷(左から2人目=カメラ・太田 涼)
標高2000メートルのヴェイパースタジアム前で肩を組む駿河台大のケニア合宿メンバー
標高2000メートルのヴェイパースタジアム前で肩を組む駿河台大のケニア合宿メンバー
鍵谷(右)は時にはケニア人選手の前を走る奮闘も見せた
鍵谷(右)は時にはケニア人選手の前を走る奮闘も見せた

 ランナーの聖地から、新たな歴史を作る。昨年の箱根予選会12位の駿河台大メンバーが3年連続となるケニア合宿を敢行した。標高2000メートルの地で現地のランナーたちとしのぎを削り、レベルアップ。箱根駅伝初出場に向けて掲げたのは「全日本大学駅伝予選会の突破」「箱根予選会5位以内」。目標をクリアすべく臨んだ武者修行に迫った。

 標高2000メートルのケニア・ンゴング。駿河台大の精鋭7人は、高地で地道に走り込んでいた。石山大輝主将(3年)は「標高の高さに加えてアップダウンや不整地を走り込める。平地よりきつい分、より追い込んだ練習ができています」と利点を明かす。ナイロビから車で約40分の街は平たんな道がほとんどなく、どこを走るにも整備されていない坂だらけだ。

 チームとして3年連続3度目のケニア合宿。1年目は2人、2年目は5人、そして今回は7人と徐々に参加人数も増えた。中でも今年の箱根駅伝1区に関東学生連合チームの一員として出場した吉里駿(3年)は、1年時からケニア合宿を経験。「フラットな道が多い日本に比べて、ケニアでの過酷なコースというのは箱根に生きていると思います」と振り返る。

 思わぬ洗礼を受けることもある。吉里は「昨年は1回の練習の中で10回くらい捻挫して…2週間ぐらい走れなかった」と不整地ならではの足場の悪さで負傷。だが、接地時間を短くして対応し、高い集中力で練習に取り組むなどして今回は乗り切るつもりだ。

 2月1日から3月29日までの約2か月という長丁場。全ては全日本大学駅伝予選会突破と箱根予選会5位以内という目標達成のためだ。ともにクリアできれば、もちろん駿河台大初の快挙だ。「年々、確実に力がついているというのは実感している。今年こそ、なんとしても歴史を作りたい」と石山主将。ケニアの他にも宮崎と寮の3か所でチーム別に合宿を敢行し、互いに刺激し合いながらトレーニングを積んでいる。

 2月上旬は1日3回の練習で計約40キロ走り込み。高地では生活するだけでも疲労がたまり回復しづらい状態になるが、妥協はしない。目標達成に向けて、チームとしてはハーフマラソンで1時間5分切りを10人そろえることが目安となっている。ジェームス・ブヌカ(2年)の自己記録が1時間2分22秒であることを考えると、目安をクリアすれば10人の合計は10時間47~48分。気象コンディションなどが影響するため単純に比較はできないが、昨年の箱根予選では1位相当だ。

 マンションの一室で7人は共同生活。休みの日にはナイロビまで出かけてお土産を買うなど息抜きも。石山主将は「町の人はフレンドリーで、何とか英語でコミュニケーションも取れるようになってきた」と日常生活も問題なく送れているという。「ただ、全てはこのメンバーで勝つため。自分にとっても最後の1年なので、悔いなく走りたい」。アフリカの大地での誓いは箱根路へと続く。(太田 涼)

ケニア人選手に交じって練習に励む鍵谷(左から2人目=カメラ・太田 涼)
標高2000メートルのヴェイパースタジアム前で肩を組む駿河台大のケニア合宿メンバー
鍵谷(右)は時にはケニア人選手の前を走る奮闘も見せた
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