ユーチューバーが将棋棋士に! 折田アマがタイトル挑戦者を撃破して夢を叶える「信じられない」

初手を指す折田翔吾アマ(左)
初手を指す折田翔吾アマ(左)

 ユーチューバーで将棋講師を務める折田翔吾アマ(30)が25日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた棋士編入試験5番勝負第4局で本田奎五段(22)に勝ち、通算3勝1敗として試験に合格。棋士(四段)編入を決めた。

 驚くべき金星を挙げて夢を叶えた。王手を掛けた大一番の相手は、デビューから史上2位のスピード記録でタイトル挑戦を決め、現在進行中の第45期棋王戦5番勝負で渡辺明棋王(35)=王将、棋聖=と1勝1敗と渡り合っている本田五段。藤井聡太七段(17)より後の2018年10月のデビューながら藤井七段より先に大舞台に上がった実力者を撃破し、折田アマは疑いようのない実力を証明してみせた。

 戦型は相掛かり。本田五段は棋界でも指折りの使い手として知られているが、あえて相手の得意形を避けず、真っ向勝負した。

 局後は、大きく深呼吸してジュースを口に含んだ後で「2、3年前の状況からしたら信じられないです。えーと…そうですね、信じられないです…」と万感の表情。試験を振り返り「重みを感じないように、出来るだけに気楽に臨めればと思っていましたけど、懸かっているものは大きかったですし、応援している方々の期待に応えたい思いがありました」と少し笑顔ものぞかせた。

 大阪府出身の折田アマは2004年に棋士養成機関「奨励会」入会。11年には最高段の三段まで昇段したが、三段リーグを突破できず。16年に四段(棋士)昇段への年齢制限である26歳を迎え、退会を余儀なくされた。

 その後は「アゲアゲ将棋実況」のアカウント名でユーチューバーとして活動しながら、アマチュアとして再起。一部アマに参加資格を認めているプロ棋戦で大活躍し、規定の「10勝以上・直近勝率・6割5分以上」の成績を満たして棋士編入試験の受験資格を獲得した。

 第1局は黒田尭之四段(23)に勝利。第2局で出口若武四段(24)に敗れたものの、第3局では山本博志四段(23)に勝って本局を迎えていた。

 故・花村元司九段、瀬川晶司六段(49)、今泉健司四段(46)に続く史上4人目の棋士編入。ユーチューバーが将棋史に名を刻んだ。

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