ラジオ通のレッズ・秋山 文化放送・松島アナにささげたメジャー初安打「打たせてくれたかな」…記念球は遺族へ

文化放送・松島茂アナウンサー
文化放送・松島茂アナウンサー
レッズ・秋山翔吾(カメラ・安藤 宏太)
レッズ・秋山翔吾(カメラ・安藤 宏太)

 文化放送・松島茂アナウンサーが23日午前7時20分、肺腺がんのため、47歳で、亡くなった。文化放送が24日、松島アナがパーソナリティーを務めていた「岩本勉のまいどスポーツ」(月曜・後6時)の番組内で発表した。

 日本から9000キロ以上離れた米アリゾナ州のグッドイヤー。松島アナの急逝に特別な思いを寄せる男がいた。レッズ・秋山翔吾外野手(31)だ。松島アナは、西武戦の中継「文化放送ライオンズナイター」で長らく実況を担当。自他共に認める「ラジオ通」の秋山は文化放送に不定期コーナーを持っていたこともあって、松島アナとは交流も深く「すごく残念でさみしい思いはあります」と、胸の内を明かした。

 昨季もリーグ2連覇を決めた9月24日のロッテ戦(ZOZO)の実況して優勝の瞬間を伝え、試合後に行われたビールかけでは司会も務めた。メットライフドームにもたびたび足を運んで取材もしていた西武ナイン、ファンは誰もが知る“名物アナ”。秋山は、急逝が公になる前から亡くなったことを知っていた。そして迎えた23日(日本時間24日)のWソックス戦。偶然にも自身のメジャーオープン戦の“デビュー戦”だった。1打席目に中前安打を放ち、初打席初安打。98マイル(約157・7キロ)の速球に自然と反応し、きれいにはじき返した。

 「打たせてくれたかなと言うのが、正直ありましたよね」

 手元に戻ってきた初安打の記念球。オープン戦とはいえ、一度しかない“メジャー初安打”。秋山は「僕がオープン戦のボールをとっておいてもしょうがないのでね。向こうが受け取ってくれたらですけど…」と前置きしながら球場にたまたま来ていた知人にボールを託し、日本の松島アナに届けてもらうように頼んだ。秋山は熱い思いを続けた。

 「かなり文化放送さんにはお世話になっている。スポーツの実況の方たちとお話しすることもあって、松島さんともあった。僕らのいいプレーやヒットを、よりファンの方に強く届けてくれる仕事をしてくれていた方だった。松島さんの思いとしては今、ライオンズの(中継を)文化放送がやっているので、いろんな選手とかファンの方に聞いてもらいたいという思いはあると思う。こういう仕事していたんだよと」

 テレビを通した映像でも、新聞を通した文字や写真でもない。言葉だけで全てを表現するラジオ、それを伝える松島アナの声は秋山の耳の奥には残っている。

 「テレビでしゃべる人とは違う情景描写が、ラジオの方はプラスしないといけない。僕はそういうところがすごいなと思ってずっとラジオを聞いていますので、色んな人にこういう人がいたということを知ってもらいたいな、という思いがあるので、本当に残念だなというのはありますね」

 病と闘い、12月からは仕事場を離れて静養していた松島アナ。今年1月にはツイッターで秋山にエールを送っていた。

 「昨シーズンまでものすごくお世話になった秋山翔吾選手!! 月並みな言葉ですが、その活躍を祈り、期待し、楽しみに、レッズでのメジャー1年目シーズンに思いを馳せます! がんばれー!!」(原文まま)

 天国に吉報を届け続けるべく、日本を代表する安打製造機がメジャーの舞台へ挑んでいく。(記者コラム・安藤 宏太)

文化放送・松島茂アナウンサー
レッズ・秋山翔吾(カメラ・安藤 宏太)
すべての写真を見る 2枚

コラムでHo!とは?
 スポーツ報知のwebサイト限定コラムです。最前線で取材する記者が、紙面では書き切れなかった裏話や、今話題となっている旬な出来事を深く掘り下げてお届けします。皆さんを「ほーっ!」とうならせるようなコラムを目指して日々配信しますので、どうぞお楽しみください。

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請