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新谷仁美「最低限、日本記録を」 4月スタンフォード招待1万mで18年ぶり大記録狙う

オーストラリア遠征から帰国した新谷仁美
オーストラリア遠征から帰国した新谷仁美

 女子ハーフマラソン日本記録保持者の新谷仁美(31)=積水化学=が24日、オーストラリア遠征から帰国した。

 遠征の集大成として臨んだ23日の国際競技会(ニュージーランド・オークランド)を15分7秒02で制し、8年ぶりの自己新記録をマーク。本職の1万メートルに加えて5000メートルでも五輪参加標準記録を突破し、「1万メートルのための5000メートルなので、これからにつなげたい。4月にはスタンフォード招待(米国)で1万メートルに出る予定なので、最低限でも日本記録(30分48秒89、2002年渋井陽子)を狙いたい」と次なる目標を掲げた。

 約3週間の滞在中に5000メートルのレース2本に出場。6日のメルボルン・トラッククラシックでは「後ろの選手についてこられて、焦りが出てしまった」と15分15秒41だったが、2戦目では昨秋のドーハ世界陸上代表の田中希実(豊田自動織機TC)や樺沢和佳奈(慶大)らのサポートもあり、2012年ロンドン五輪でマークした15分10秒20を8年ぶりに更新。日本歴代7位にランクインした。「2人とも年下なのに心強くて…。本当に感謝しきれないです」。信頼するチームと、自分のレースに集中できる環境が快走を後押しした。

 遠征中には初めて中距離的なトレーニングにも着手した。これまでは400メートル15本などのインターバルトレーニングを同じ設定ペースでこなしていたが、1本ずつ設定ペースを変える変化走スタイルにチェンジ。「腹筋がねじれるくらいきつかった」という800メートル前日本記録保持者の横田真人コーチ(32)=TWOLAPS=の作るメニューをこなしていった。遠征直前まではハーフマラソンへ向けてリラックスしたフォームが求められたが、質が高いトレーニングが増えるにつれて腕振りにも力みが出た。「寝違えているのでは」と思うほど背中が張ることもあったが、走り始めたら気にならなくなった。

 今後は沖縄合宿を経て、4月のスタンフォード招待(米国)の1万メートルで日本新記録を狙う。「それだけの力をつける準備をして臨むつもり」と意気込んだ。

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