レイズのOB岩村明憲氏が筒香に金言「地に足をつけて野球ができれば彼の成績が出る」

がっちり握手を交わす筒香嘉智と岩村明憲氏(右)
がっちり握手を交わす筒香嘉智と岩村明憲氏(右)

 【ポートシャーロット(米フロリダ州)=一村 順子】2008年、レイズのリーグ初優勝の立役者で、現在は、独立リーグ「福島レッドホープス」代表取締役社長兼監督を務める野球評論家の岩村明憲氏(41)が22日(日本時間23日)、キャンプ地ポートシャーロットの筒香嘉智外野手(28))を激励訪問。レイズのOBとして、また、メジャーの日本人野手として、体験に基づいた助言を送り、ワールドシリーズ制覇の夢を託した。

 メジャーで戦う日本人野手の先輩として、レイズのOBとして、岩村氏の熱い思いがほとばしった。「侍の4番で、チーム(DeNA)の主軸だから、高い数字を求められるし、皆が楽しみにしている。地に足をつけて野球ができれば、彼の成績が出ると思う」

 日本からメジャーへの適応期間となるキャンプを、岩村氏は「暗闇で出口を見つけるようなもの」と例える。暗中模索の恐怖心を1つ1つを取り除いていく過程がキャンプだ。体験に基づいたアドバイスは、打撃、三塁守備、そして、メンタル面など多岐に及んだ。

 まずは、打撃。

 キャンプの早い段階でストライクゾーンを確立せよ。「僕の場合は投手への対応より、外角のゾーンの確立に苦しんだ」。オープン戦で結果が出ず苦しんだが、全面サポートを申し出た首脳陣に日本流の打ち込みを要望し、キャンプ終盤に徹底したトスバッティングで修正。開幕戦第3打席でのメジャー初安打につなげた。

 サードの守備。

 〈1〉距離感を掴め。「アンツーカーの切れ目。二塁や遊撃より近く、直線だけじゃなく、ベース周りが丸くなっている。そこで起きることを想定しておかないと対応できない。前進守備になった時の距離感をいち早く掴むことが大事」

 〈2〉芝の癖「人工芝か、天然芝か。球場によって芝の長さが違う。6回以降の夜露を含んだ芝で打球が変わるとか、気候とか、結構めんどくさい。オープン戦からの練習が大事」と、細部への意識を促す。

 メンタル面

 脱・完璧主義者のススメ。「守備(内野兼任)の負担を打撃につなげないこと。ミスしても打撃で取り戻すくらいの気持ちでいい」。メンタルを維持する手立てとしては、コミュニケーションを挙げる。2007年終盤に、期待の新人ロンゴリアを翌年開幕から三塁で起用するため、二塁転向を告げられた際、日本でゴールデングラブも受賞した自負もあり、三塁への愛着があったが、マドン監督に「お前が二塁に行けばチームが強くなる」と言われて、吹っ切れたと振り返る。コミュニケーションの大切さを説く。

 レイズの経営状況を知る故に、OBとしての期待はひとしおだ。「小規模な予算の中でやり繰りしているチームが(筒香に)あれだけの金額を出したのは、かなりの期待。他球団なら20億円くらいの価値がある。そういうことも分かってくれば、もっと意気に感じてやれる。男だから意気に感じれば、やりがいを持てる」と古巣愛にじむエール。

 2008年リーグ初優勝の最後のアウトをとったレジェンドは、究極のシナリオを描いている。「ワールドシリーズは負けているので、筒香選手がいる間にプレーオフに行って、投打が噛み合ってチャンピオンになって、ワールドシリーズで勝てれば、一番キレイな筋書きだと思う。12年前以上のものが出てくるのを期待している。頑張って欲しいよね」と、チーム史上初のワールドシリーズ制覇の夢を託した。

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