【ヤクルト】奥川、初ブルペンで捕手体感150キロ「気持ち良かった」令和2年2月22日22球

投げ込みを終えて笑顔を見せる奥川
投げ込みを終えて笑顔を見せる奥川

 ヤクルトのドラフト1位・奥川恭伸投手(18)が22日、宮崎・西都での2軍キャンプで初のブルペン入りを果たした。2並びの令和2年2月22日に全て直球で22球。右肘の炎症の影響を感じさせず、受けた小山田貴雄ブルペン捕手は「150キロぐらい出ているんじゃないか」と驚きの表情を見せた。直前のキャッチボールではバランスの悪かったフォームを改善し、池山隆寛2軍監督も修正能力を絶賛した。

 昨夏の甲子園を沸かせた星稜の準V右腕が、プロとしての第一歩を力強くしるした。奥川の投げる直前まで降り続いていた雨がやみ、空には晴れ間がのぞいた。初球のストレートに、100人以上のファンからどよめきが起こった。池山2軍監督は途中から捕手の後ろに移動して、球筋を凝視した。偶然にも2並びだったことで、キリのいい22球で終了した。

 「気持ち良かったです。新しいスタートが切れました。ストレスなく腕を振れた。順調に来ている。投げられたことに意味があった」と18歳。片膝立ちで受けた小山田ブルペン捕手は「ミットまで糸を引くような感じ。落ちてこず、吹き上がってくるボール。150キロぐらい出ているんじゃないかという体感でした」と驚いた。ヤクルトで同期だった由規(現楽天)の入団当初とも比較し「違う種類のすごい真っすぐ」と続けた。

 球威以上に非凡だったのは修正力だ。池山監督の第一声は「ブルペン“は”良かったですね」だった。報道陣は21日の5人から約5倍に増え、奥川も直前のキャッチボールでは周囲のざわつきに惑わされた。力んで上半身主導になっていたことを指摘され、小野寺投手コーチとフォームを確認。下半身の動きを意識しながら短時間で修正した。指揮官は「キャッチボールは一番悪かったのに、修正したのはさすが。久しぶりにすごいボールを見ましたね」と感心した。

 1月の新人合同自主トレ期間中の検査で右肘に軽い炎症が見つかり、調整が遅れた。奥川は「長かった。投げられないのがストレスだった」と振り返る。20日間はノースローだったが、はやる気持ちを必死に抑えた。23日の状態に異常がなければ24日に再びブルペン入りの予定だ。「まだムラがあるので、いいボールを増やしたい。もちろん1軍で投げたい。1軍で目標の3勝を達成できるように頑張ります」。試合での登板は4月以降の可能性が高いが、焦らずに階段を上っていく。(岩崎 敦)

 ◆奥川の経過

 ▽1月16日 右肘の軽い炎症が確認され、当面はノースロー調整に。

 ▽23日 キャンプの2軍スタートが決定。

 ▽31日 キャンプ地に入り、今季の目標を「3勝」に設定。

 ▽2月3日 最長20メートルのネットスローで20日ぶりに投球練習を再開。

 ▽22日 初のブルペン入り。

 ◆奥川 恭伸(おくがわ・やすのぶ)2001年4月16日、石川・かほく市生まれ。18歳。星稜では1年春の北信越大会からベンチ入り。甲子園に2年春から4季連続出場し、昨夏は準V。2年連続でU―18日本代表。19年ドラフトで3球団競合の末、ヤクルト入り。184センチ、82キロ。右投右打。家族は両親と兄。

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