【清水】金子、ホーム700号で開幕5年ぶり白星狙う 650号もJ1通算2万号も刻んだ

スポーツ報知
開幕戦に向けて調整する清水MF金子主将

 J1清水エスパルスは23日に、リーグ開幕のF東京戦(午後1時、アイスタ)を迎える。チームは22日、三保で練習(非公開)を行った。MF金子翔太(24)がJ1でのホーム通算700得点を決めることを誓った。「3人主将」の一人として今季から大役を務める男はJ1通算2万ゴール、ホームJ1通算650得点も決めたメモリアルゴーラー。チームに5年ぶりの開幕白星を届ける。

 金子が自然と前へと立った。報道陣のみに公開した練習の冒頭では集団の先頭でフィジカルトレーニングに取り組んだ。ルヴァン杯開幕の川崎戦(16日、1●5)ではフル出場。3トップの右で公式戦2戦連続での先発が濃厚だ。「やはり、リーグ戦とカップ戦では熱量が違う。湘南―浦和戦(21日)を見て、早く試合をやりたいなと思った」とはやる気持ちを抑えられないようだった。

 メモリアルゴーラーの血が騒ぐ。ホームJ1通算650ゴール(18年3月18日、仙台戦)、J1通算2万ゴール(17年4月21日、川崎戦)を取っている。F東京戦で清水1点目を取れば、ホームJ1ホーム通算700ゴールとなるだけに「いきたいですね」と使命に燃えた。

 今季チームは金子、MF竹内涼(28)、DF立田悠悟(21)の3人主将態勢で臨む。金子は初めて主将だ。3人のうちのMF竹内は全体練習に参加せず、出場は絶望的。クラモフスキー監督(41)は「試合当日決めるが、キャプテンマークはカネ(金子)か悠悟(DF立田)につけてもらう」と明かした。金子は「悠悟が巻いたら3連敗中と聞いた。それなら僕が巻こうかな」とおどけながらも、チームを引っ張る覚悟はできている。

 真価が問われる1年だ。18年は10得点挙げたが、昨季は1得点。昨年3月31日の5節湘南戦以来ゴールがないだけに「久々に得点を取りたい」と渇望している。F東京は元日本代表DF森重真人(32)らを擁するなど守りが固い。「ACLで(プレーオフ含め)3試合やっているが、ウィークポイントはチーム全体で共有している」と話す。昨季レギュラーだったMFヘナト・アウグスト(28)、DFエウシーニョ(30)の調整が遅れているなどチーム状態は万全ではない。それでも金子は「球際やセカンドボール奪取のため、10センチでも寄せる」と覚悟を決めた。背番号30の記念弾で開幕5年ぶりの白星をもたらす。(山田 豊)

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