球界最年長の福留は“予祝”を超える鋼のメンタリティー

43歳シーズンで全試合出場の目標を掲げる阪神・福留
43歳シーズンで全試合出場の目標を掲げる阪神・福留

 3年ぶりに長いスパンで阪神の沖縄・宜野座キャンプの取材に当たった。その中で球界最年長となった福留孝介外野手(42)をインタビューする機会にも恵まれた。

 キャンプ序盤から軽快に走り、打撃投手まで務める。動きがいいのはもちろんだったが、言葉一つ一つの歯切れもいい。

 「3割というより、3割3、4分」

 「全試合出る目標は常に持っている」

 詳しくは記事をご覧頂きたいが、自らに課すハードルが半端なく高い。

 矢野監督は18年秋の就任以来、選手には目標を断言する姿勢を推奨してきた。ただ、福留の場合は前もって願掛けする“予祝”とはちょっと違う。意識して発言するのではなく、元々、自信に満ちあふれているのだ。

 「孝介(福留)は俺らの同級生の中でも意識が全然違った。1年生の時から先輩にも臆せず、とにかく堂々としていてね」

 PL学園時代の福留の同級生で、近鉄、阪神でもプレーした前田忠節氏(現熊本ゴールデンラークスコーチ)はかつて言っていた。名門校に入学した15歳当時から、困難も何食わぬ顔で乗り越えてきたのだろう。

 思えばちょうど1年前、ゴールデンルーキーと騒がれた根尾と初対面したチームメートの松坂(現西武)は「僕は(1年目から)やれると思っていた。勘違いでもいい」と物おじしない大切さを説いていた。海の向こうでも数字を残してきた男たちは、技術や肉体の強さだけでなく、鋼の精神力が備わっている。

 矢野監督はこの2月を「日本一になるためのキャンプ」と言い切り、11月15日の日本シリーズ第7戦で頂点に立つことを明言している。掛布、バース、岡田を擁した1985年以来、実に35年ぶりのチャンピオンフラッグ。4月に43歳となる福留には、チームメートの誰よりもその景色が見えているのだろう。

(プロ野球遊軍・表 洋介)

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