前田穂南、記録もプロセスも“野口金ロード”

青梅マラソンから一夜明け、本紙を手に笑顔を見せる前田穂南(カメラ・太田 涼)
青梅マラソンから一夜明け、本紙を手に笑顔を見せる前田穂南(カメラ・太田 涼)
04年の野口さんの合宿と前田の今後の予定
04年の野口さんの合宿と前田の今後の予定

 16日の青梅マラソン女子30キロを1時間38分35秒の日本新記録で制した東京五輪女子マラソン代表の前田穂南(23)=天満屋=が17日、都内で取材に応じた。今後は約1週間の休息期間を経て標高1600メートルの米国・アルバカーキを中心に合宿を行う予定。2004年大会で日本新(当時)をマークして同年8月のアテネ五輪で金メダルを獲得した野口みずきさんも高地での合宿を経ての快挙だった。同じ流れで世界一を目指す。

 記録だけでなく、五輪へのアプローチでも“野口金ロード”を駆ける。快挙から一夜明け、前田は「アップダウンが激しいコースだったので筋肉痛もありますが、とりあえず少しのんびりしたいです」と笑顔を見せた。04年大会で日本新(当時)を樹立した野口さんと同様に、タフな青梅路を駆けた翌日も朝から約1時間のランニングで汗を流した。

 五輪への練習プロセスも野口さんをなぞるようだ。今後はアルバカーキを中心にいくつか合宿を行いつつ、レース出場も視野に入れる。昨年末から青梅マラソンまでは質の高さも重要視してきたが、標高約1600メートルの地では地道に足作りしていくつもりだ。30キロ前日本記録保持者となった野口さんも、青梅マラソン後からアテネ五輪金メダル獲得までには中国やスイスなどで高地合宿。前田もほぼ同じ流れで札幌での42・195キロへ備える。

 標高1500~3000メートルの高地では低圧、低酸素といった環境下で効果的なトレーニングが可能になる。酸素濃度が薄いため体は酸素を取り込みにくくなり、血中の酸素濃度が低下。体は環境に適応した酸素濃度を確保するために、体内で赤血球数やヘモグロビン濃度を増加させる。これらの適応能力を生かして練習することが、持久型種目では多く取り入れられている。前田は「高地であることに加えて、アルバカーキではクロスカントリーコースも整備されていて、いい環境で走れます」と話す。

 優勝賞金50万円に加えて、コースレコード賞200万円の計250万円も手にしたが「う~ん…欲しいものは特にないので、貯金ですね」と控えめな23歳。「(野口さんと)同じ流れでいいモチベーションになります。けがのないよう、東京五輪金メダルへ向けて頑張りたい」。レジェンドの後を追い、頂を目指す。(太田 涼)

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