前田穂南、監督誕生日に大記録プレゼント…飛躍の要因を担当記者が見た

女子30キロの部で優勝した前田穂南(右)は天満屋の武冨監督に迎えられ笑顔
女子30キロの部で優勝した前田穂南(右)は天満屋の武冨監督に迎えられ笑顔

◆報知新聞社主催 青梅マラソン(16日、東京・青梅市・日本陸連公認コース)

 東京五輪女子マラソン代表の前田穂南(23)=天満屋=が16日、青梅マラソン女子30キロで日本新記録となる1時間38分35秒で優勝。指導する武冨豊監督の66歳の誕生日に、大記録をプレゼントした。陸上担当・太田涼記者は前田が飛躍した要因を「見た」。

 前田はレース終了後、珍しく興奮気味に口を開いた。「監督の誕生日に最高のプレゼントができてよかったです!」。この日は二人三脚で世界一を目指す武冨監督の66歳の誕生日。何よりも指揮官の喜ぶ顔が見たかったようだ。

 私はレース前、武冨監督に「いい誕生日になるといいですね」と言った。すると、一瞬何を言われているのか分からないような表情を見せた後に、笑顔で即答した。「そんなこと考えたことはないよ」。自分より前田のこと。選手として1978年大会で2位になって以来、42年ぶりの青梅路。コース下見でも「こんなに上っていたかなあ。まあ、(前田が米国合宿した)アルバカーキよりは楽だから大丈夫」と諭すように話していたのが印象的だった。

 いつでもマイペースなのが前田だ。合宿での食事は一番最後まで食べている。ゆっくり、よくかんで。決して焦らない肝の据わった性格に、負けず嫌いが加わり、天性のマラソンランナーに育った。

 1月の大阪国際女子マラソンで優勝し五輪代表3枠目に最も近い松田瑞生(24)=ダイハツ=は前田と同じ大阪薫英女学院高出身。2人の恩師・安田功監督は「前田は自分と向き合って走り、松田は相手と競って走っていた」と明かす。自分のペースで一歩ずつ。無名の女子高生だった前田が日本代表へと駆け上がったのは、必然だったのかもしれない。

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