田口雅也、残り1キロ逆転で初V 設楽先輩に「続く」

男子30キロ、1位でゴールした田口雅也
男子30キロ、1位でゴールした田口雅也
一斉にスタートを切る30キロの部のランナーたち(カメラ・竜田 卓)
一斉にスタートを切る30キロの部のランナーたち(カメラ・竜田 卓)

◆報知新聞社主催 青梅マラソン ▽男子30キロの部(16日、東京・青梅市日本陸連公認コース)

 メイン種目の男子30キロは田口雅也(27)=ホンダ=が1時間30分45秒で優勝した。東洋大時代、箱根駅伝で鳴らした逸材は今年、初マラソンに挑戦予定。2024年パリ五輪マラソンで日本代表を目指す。10キロ男子高校生の部は、東京実高3年の並木寧音(ねお)が30分24秒で初V。今春、東農大に進学し、箱根駅伝出場を目指す。30キロの部のスペシャルスターターは澤穂希さんが務めた。

 残り1キロ。表情をゆがめながらも、腰高の美しいフォームを懸命にキープした田口がダニエル・キトニー(トラック東京)を逆転し、トップに立った。一気に突き放して勝負あり。「初めての30キロで優勝して自信になった。これからマラソンに挑戦していきたい」と充実感あふれる表情で話した。

 東洋大時代、箱根駅伝に4年連続で出場し、区間賞2回。優勝も2度、経験した。15年にホンダ入社後、目立った活躍はなかったが、再び輝きを取り戻しつつある。高低差約86メートルの難コースを大会歴代4位となる1時間30分45秒で走破し、潜在能力を見せつけた。同日開催だった熊日30キロは大学と現所属を通じて先輩の設楽悠太が優勝。「ホンダの顔の悠太さんに続く存在になりたい」と意欲を示した。

 今大会優勝者に出場権が与えられるボストンマラソン(4月)の参戦については「チーム内で相談します」と慎重に話したが、年内にはマラソンに初挑戦するつもりだ。「24年のパリ五輪はマラソンで狙いたい」と目を光らせた。

 大阪・箕面市出身。小学校6年生の時、地元の陸上クラブで走り始めた。同時期に陸上部の強化を始めた宮崎・日章学園中学・高校に勧誘を受け、わずか12歳で親元を離れた。父・雅彦さんは「雅也は陸上のために宮崎に行くと自分で決めた。親としては心配だったけど」と15年前の出来事を静かに振り返った。この日、両親は大阪から青梅まで応援に駆けつけた。田口は「優勝賞金(50万円)で何かプレゼントします」と照れながら話した。

 小学校の卒業文集に将来の夢として「国体出場、箱根駅伝出場、オリンピック出場」と記し、2つは達成した。最も難しい3つ目の目標を果たすため、田口は走り続ける。(竹内 達朗)

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