丸山VS一二三、男子66キロ級の代表決着 4月「全日本選抜体重別」一発勝負へ

19年4月、全日本選抜体重別で阿部(下)を破った丸山
19年4月、全日本選抜体重別で阿部(下)を破った丸山
丸山と阿部の比較と全対戦
丸山と阿部の比較と全対戦

 全日本柔道連盟(全柔連)は14日、東京五輪代表選考会の一つ、グランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会(21~23日)の派遣選手を発表した。

 激しい代表争いを繰り広げる男子66キロ級は世界王者の丸山城志郎(26)=ミキハウス=、17年から世界選手権2連覇の阿部一二三(22)=日体大=が同時派遣の予定だったが、丸山の欠場が決定。決着は4月の全日本選抜体重別選手権大会に持ち越される可能性が高まった。男子100キロ超級の原沢久喜(27)=百五銀行=らも故障による欠場が決まった。

 最激戦区の男子66キロ級の五輪代表争いが、最終選考会の直接対決で決まる可能性が出てきた。GSデュッセルドルフ大会に各階級で代表候補の1番手だけが派遣される中、男子66キロ級だけは丸山と阿部を同時にエントリーした。しかし、その直後、丸山の欠場が追加発表。左膝内側側副じん帯損傷で、6日に3週間の安静と加療が必要と診断されたためだった。

 この階級はリオ五輪後、阿部が17年の世界選手権から2連覇するなど、第一人者として引っ張ってきた。だが、18年秋以降、丸山が世界選手権など国内外で優勝を重ね、直接対決でも3連勝と五輪代表争いでリード。2番手で追う立場となった阿部は、昨年11月のGS大阪大会の決勝で丸山を破って優勝。後がない状況で踏みとどまっていた。

 全柔連は東京五輪代表選考で早期内定制度を導入している。現在は第2段階に入り、19年12月のマスターズ大会と2月のGSパリ、デュッセルドルフの2大会終了時点で、強化委員会の3分の2以上が2番手との差が歴然と判断すれば代表に選出することになっている。

 今大会、全階級で唯一の2人派遣とした背景には、直接対決で雌雄を決したい狙いもあったとみられ、関係者によると、丸山が優勝した場合は五輪代表入りが決定的だった。思わぬ欠場を受け、金野潤強化委員長は4月の最終選考会、全日本選抜体重別選手権までもつれることを示唆した。

 丸山はGS大阪で勝てば代表に内定していたが、右膝痛が完治していないまま強行出場して阿部との直接対決に敗れ、差を詰められていた。まずは治療に専念し、万全の態勢で迎え撃ちたいところ。逆転を狙う阿部は、海外勢に勝ち切って結果を残すことが重要。今大会を制して、最後の一発勝負に懸ける。

 ◆柔道の東京五輪への道 男女各7階級で出場は1人ずつ。第1段階の選考は終了し、女子78キロ超級の素根輝が内定。第2段階は19年12月のマスターズ大会(中国)と今年2月の欧州でのGSパリ、デュッセルドルフの2大会終了時点で、強化委員会の3分の2以上が1、2番手の差が歴然と判断すれば選出。最終選考会は4月の全日本選抜体重別選手権で、強化委の過半数の賛成で決まる。

19年4月、全日本選抜体重別で阿部(下)を破った丸山
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