型枠大工の福永亮次、7回TKO勝利でWBO・AP王者に バレンタインデーにチョコレート色のベルト奪取

フローライン・サルダール(中央奥)を破り、WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級王座を獲得した福永亮次(中央)
フローライン・サルダール(中央奥)を破り、WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級王座を獲得した福永亮次(中央)

◆プロボクシング ▽WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級(52・1キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇福永亮次(TKO 7回1分40秒)フローライン・サルダール●(14日、東京・後楽園ホール)

 WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級タイトルマッチは、WBO同級4位で挑戦者の福永亮次(33)=角海老宝石=が7回、王者フローライン・サルダール(30)=フィリピン=を7回TKOで下し、タイトル奪取に成功した。

 WBO世界9位で、2018年には木村翔の世界王座に挑戦した経験を持つ強豪サルダールの強打に対し、福永は右目下を腫らしながら、前に出続けた。6回になると、相手の足がピタリと止まり、セコンドから「GOサイン」。福永はボディー攻撃で相手の動きを止めると、7回もしつこくボディー攻撃。腹にパンチを集めて最初のダウンを奪うと、さらに相手コーナーにサルダールを詰めて猛ラッシュ。レフェリーが間に入って試合を止めると、新王者誕生に会場が沸いた。

 「パンチ、あるなと思ったけど、『こういうパンチか、ガード、固めたらいけるな』と。ボディー狙いは作戦通り。思ったより距離が遠かったけど、ガードの上から打ちました」と福永。建築現場などで、コンクリートパネルを精巧加工して、コンクリートを流し込む型を作っている型枠大工の仕事を午前8時から午後5~6時頃までこなし、その後練習。大一番に向け、体重の重い選手をパートナーにしてスパーリングを100ラウンド以上こなしてきた。

 「ベルトを巻いた気持ち? あんまり、(普段と)変わらないです」と大仕事をやってのけながら素っ気ない福永に代わり、隣の田部井要トレーナーは「メッチャ、うれしい」と笑顔満開。「パンチのダメージがあって怖かったけど、思い切って、GOサインを出してよかった」と喜んだ。

 前日本スーパーライト級王者・細川バレンタインに誘われ、角海老宝石ジムに移籍してきた同トレーナーには10日後に第1子が誕生する予定。指導する選手がバレンタインデーにチョコレート色のWBOベルトを奪い“前祝い”をしてくれた。

 福永は「次? どうなるか…。今はレベル、低いけど、練習したら、いけると思う」と静かに語った。この勝利で世界ランク入りは確実。12勝すべてがKO勝ち(4敗)の新王者はさらなる高みを目指す。

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請