【巨人】原監督「昨年よりはるかに明るい材料、うれしい誤算」育成モタは4戦12の4で5打点

4回無死満塁、モタが右犠飛を放つ
4回無死満塁、モタが右犠飛を放つ

◆巨人紅白戦 ファーム1―7 1軍=特別ルール=(13日・サンマリン宮崎)

 巨人が13日、春季宮崎キャンプを打ち上げた。最終日となったこの日、1軍対ファームの紅白第2戦が行われ、吉川尚輝内野手(25)が猛アピールを見せた。3回裏の守備から1軍の「2番・二塁」として出場し、5回先頭で右翼線二塁打、6回2死一塁では中前安打を放つ活躍を披露。負けじと増田大、山本、若林も躍動した。し烈な二塁手争いは、15日からの沖縄・那覇キャンプへと続いていく。試合は4日初戦に敗れた1軍が貫禄の勝利。原辰徳監督(61)は「満点」キャンプと宮崎の春を総括した。

 春を思わせる暖かい日差しを浴びながら、原監督は充実の表情で手を打った。実働11日間の宮崎キャンプを打ち上げた。「満点? そうだね。いいスタートを、すごくいいスタートを切っている」。指揮官が下したのは満点の評価だった。

 若大将の予想を超えた活気ある競争が、満点回答につながった。このオフの即戦力補強はパーラ、ビエイラ、サンチェスの新外国人だけ。一方で昨季15勝した勝ち頭・山口がポスティングで海を渡った。昨季、5年ぶりにリーグ優勝を果たしたチームは少なからず課題を持って春を迎えた。

 「我々が思い描くものがあって、その中で思いも寄らぬ風景が出てきた。(このオフの)戦力補強は目立たないものではあったけれど、自分の中では昨年よりもはるかに明るい材料、うれしい意味での誤算、プラスアルファが非常にあった」

 その筆頭がモタの台頭だ。怪力自慢の育成2年目。さらに走力と強肩、ハングリー精神を強烈にアピールし、紅白戦4試合で12打数4安打5打点。本職の左翼だけでなく一塁守備にも挑戦し、阿部2軍監督の“秘蔵っ子”の立場から、支配下入り&1軍レギュラー候補に駆け上がる勢いを見せる。

 先発ローテにしてもそう。菅野、サンチェスに続く4枠を巡って桜井、戸郷、高橋、田口、古川、畠、鍬原らが激しく火花を散らす。「誰が勝ち残るのか。今のところ、レベルの高い非常にいい位置で戦っている」と原監督もうなずく。さらにはディプラン、沼田、与那原の育成投手も、虎視たんたんと支配下の座を狙う。

 一方で、厳しさも見せた。本来なら、この日の紅白戦の内容でファームから野手を1人、那覇に帯同させる予定だった。「ファームに落ちた中堅の人たちはなかなか結果が出なかった。もう少しレベルアップが必要だね」。11日からファームに合流した重信、田中俊、北村、松原ら1軍キャンプスタートメンバーが無安打。執念を感じることができず“昇格枠”の行使を見送った。妥協も温情もなかった。

 15日からの那覇キャンプでは、実働9日間で7試合をこなす。結果が求められる“実戦漬け”となる。「第2次キャンプだから、さらにスタミナも技術も蓄えていくこと」。まだ折り返し。本当のサバイバルが始まる。(西村 茂展)

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