【ロッテ】佐々木朗希は「野茂英雄のような衝撃」首脳陣から絶賛の嵐

初めてブルペンに入った佐々木朗は、ロージンの白い粉を飛ばしながら速球を投げ込んだ(カメラ・越川 亘)
初めてブルペンに入った佐々木朗は、ロージンの白い粉を飛ばしながら速球を投げ込んだ(カメラ・越川 亘)

 ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18)=大船渡高=が13日、キャンプ地・石垣島でプロ初となるブルペン投球を行った。捕手を立たせて25球、受けた捕手・柿沼が「体感で155キロ」と証言する威力を披露。見守った吉井投手コーチは「野茂英雄のような衝撃」と名投手と重ね合わせ、井口監督も「すでにNO1」などと絶賛の嵐。本人は不満のスタートも、圧巻の初投げとなった。

 待ちわびた佐々木朗の登場に、誰もがくぎ付けになった。気温27度。暑さがこもるブルペン。その記念すべき第1球から、右腕を豪快かつシャープに振り下ろした。ボールはすさまじい音で風を切り、ミットを突き刺した。「バチーン!」―。衝撃音が響き渡った。

 ギャラリーがどよめいた。「スロートレーニング」で朗希をじっくり育成してきた吉井コーチでさえも驚きを隠せなかった。これまでは「あんな球を投げるヤツ見たことない」と目を丸くしていたが、それ以上に「野茂英雄と似たような衝撃」とまで言わしめた。近鉄時代にドラフト1位で入団してきた後輩・野茂のピッチングを思い出し「入ってくるドラフト1位の後輩には負けないと思っていたけど、野茂を見たときは負けたと思いました」と回想。伝説のトルネード右腕と「令和の怪物」を重ね合わせた。

 受けたのは、柿沼だ。ブルペンでは田村とともに待機し、ブルペンに入った朗希に「(捕手)どっちがいい?」と問いかけた。さすがの朗希も「選べません」と苦笑い。じゃんけんで勝利した柿沼が初ブルペンの女房役に決まった。5分間で25球。柿沼は「初めて受けるような感覚の球。体感だけど155キロくらいは出ていたんじゃないかな」とすごさを実感。左手の「前腕が張ってしまいました」とも明かした。

 熱視線を送っていた井口監督も「想像をはるかに超えていた。今年ブルペンに入った選手の中ですでにNO1」とうなった。そんな絶賛の嵐も、本人は「納得の球は一球もない」と真顔で言うから末恐ろしい。初めての傾斜を使った投球に「全体的にだめだった。慣れていかないといけないな」と冷静に課題を口にした。

 初のブルペン披露に約200人のファンと多くの報道陣が集まった。石垣島最終日まで「朗希フィーバー」は続き、衝撃を残したまま、1軍は打ち上げた。朗希は「技術的なこともトレーニングも一つ一つ精度上げていけたら」と前を向いた。最速163キロ右腕は異次元の輝きを放ちながら、超一流への階段を上り始めた。(小田原 実穂)

 ◆野茂英雄とは 新日鉄堺から1989年ドラフト会議で8球団から1位指名を受け、抽選で近鉄が交渉権を獲得。トルネード投法から剛球とフォークを武器に1年目から18勝を挙げるなど4年連続最多勝に輝く。任意引退扱いで95年にドジャース入り。奪三振王となって「ドクターK」の異名で大人気となり13勝で地区優勝に貢献し、新人王受賞。メジャーで5人しかいない両リーグでのノーヒッター(96、2001年)を達成している。メジャー7球団を渡り歩き、日米通算201勝155敗。14年に日本野球殿堂入り。

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