【春呼ぶ 青梅路】<上>前田穂南、五輪へ試金石!野口みずきの大会記録超える

19年MGCで優勝した前田穂南
19年MGCで優勝した前田穂南

 ランナーの祭典の「元祖」と呼ばれる青梅マラソンは16日、東京・青梅市で1万9000人(30キロの部1万5000人、10キロの部4000人)が参加して行われる。スポーツ報知では第54回大会の注目選手を3回にわたって紹介する。初回は東京五輪女子マラソン代表の前田穂南(23)=天満屋=。

 青梅から世界一へ。前田が人生初の30キロで得ようとしているのは、タフさとスピードの両方だ。「(2004年の)野口みずきさんの大会記録に近づき、超えたい。それが東京五輪での金メダルにもつながる」。04年アテネ五輪金メダリストがマークした大記録1時間39分9秒への挑戦と、アップダウンの激しいコースの克服。熱い思いは、覚悟の表れだ。

 昨年末から年始にかけて米国・アルバカーキで高地合宿。1月12日の都道府県女子駅伝(京都)のため一時帰国し、再び渡米してトレーニングを積み上げた。「設定タイムは変えずに、本数やセット数を増やして負荷をかけています」と得意の距離走に加え、高い質のスピード練習で筋持久力も強化。スピード感への余裕をつくり、3月以降のスタミナづくりへとつなげていくつもりだ。

 19年9月の東京五輪代表選考会MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)を制し、一気に飛躍したシンデレラガール。五輪マラソンの札幌移転も「問題ないです。ハーフマラソンやトラックも走ってスピードを染みこませて臨みたい」と前向きだ。17年北海道マラソンを制してMGC出場権獲得第1号となったこともあり、当地との相性は抜群。持ち前のスタミナに速さが加わった23歳の伸びしろは無限大だ。

 00年シドニーから12年ロンドンまで4大会連続五輪代表を輩出した名門・天満屋で開花した天性のマラソンランナー。「2時間20分で走るための足づくりをして挑む」。青梅路をステップに頂へ駆け上がる。(太田 涼)

 ◆前田 穂南(まえだ・ほなみ)1996年7月17日、兵庫・尼崎市生まれ。23歳。小学校時代はバスケットボールをしていたが、中学にバスケ部がなかったため陸上部に所属。大阪薫英女学院高3年時には全国高校駅伝でチームが初優勝を果たすも自身は補欠。2015年に天満屋入社。18年1月の大阪国際女子マラソン(2位)で自己ベストの2時間23分48秒をマーク。家族は両親と弟。166センチ、46キロ。

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請