女子プロ野球に強敵現る!?野球女子の夢かなえたライオンズ・レディースの衝撃

ライオンズ・レディースの(左から)新谷博監督、出口彩香、六角彩子(1月16日の会見)
ライオンズ・レディースの(左から)新谷博監督、出口彩香、六角彩子(1月16日の会見)

 NPB12球団で初の公認女子野球チームとなった「ライオンズ・レディース」の会見で、日本代表・出口彩香選手の言葉にハッとした。「私自身、小学生の頃プロ野球選手になりたい、あのNPBのユニホームを着たいという夢があったが、女子にはそのようなものが無かった。目標となる存在になりたい…」。多くの男の子が持つ「(NPBの)プロ野球選手になりたい」という夢、野球女子にはその“ゴール”が無かったのだと改めて気づかされた。

 13日に発表された「ライオンズ・レディース」22人は、山川穂高や松坂大輔らと全く同じユニホームで、4月から女子アマリーグ「ヴィーナスリーグ」(報知新聞社など後援)や全日本選手権などを戦う。作新学院や花咲徳栄など、女子も男子と同じユニホームを使用する高校はあるが、もちろんNPBでは初めて。プロ球団公認だけど実体はアマチュアのクラブチームと事情は複雑だが、ホンモノのユニホームには違いない。袖を通して“夢”をかなえ、興奮気味になった気持ちも分かる。

 元西武投手で監督を務める新谷博氏も「ユニホームの重さが全然違う。あこがれられるチームになる必要があると思った」と身が引き締まったそうで、ライオンズの名に恥じない厳しさを求める。今季は新規参入のため2部リーグで戦うが、この“ステータス”を求めてか日本代表経験者がずらり8人。いきなり快進撃を見せるのは間違いないだろう。

 一方で、女子プロ野球リーグも10日、今季の体制を発表した。こちらは本当のプロだが興行は苦しんでおり、昨年大量退団騒動を起こしたのは知られたところ。ある選手は「もっと早く(ライオンズ・レディースの発足を)知っていれば(私も女子プロを)退団していた」と打ち明ける。NPBのユニホームの魅力は大きい。

 女子野球人口は軟式も合わせると2万人、ほとんどがお兄ちゃんに付いていったうちに始めたばかりの小学生で、口をそろえて「将来は女子プロ野球選手になりたい」と話す。これが「西武のユニホームを着たい」になるのは時間の問題かもしれず、さらには他球団にも波及して「巨人の…」などとなるのも夢物語では無いかもしれない。

 野球女子にとって、「ライオンズ・レディース」に対する期待と影響は大きい。そして一番ライバルと感じているのは、女子プロ野球リーグなのかも知れない。(記者コラム・軍司 敦史)

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