加藤学園・勝又友則主将、「人のため」チームまとめる

守備練習で声を張り上げる勝又(中)
守備練習で声を張り上げる勝又(中)
打撃練習で快音を響かせる勝又
打撃練習で快音を響かせる勝又

 加藤学園が春のセンバツ高校野球で創部初の甲子園出場を決めた。主将の勝又友則内野手(2年)は、米山学監督(41)の右腕としてチームを鼓舞し、全員野球を体現していく。

 勝又は米山監督の“分身”と言える。練習メニューの指示を伝え、時に声を張り上げて仲間を鼓舞する。「個人よりチーム」を信条にしている。「監督から常々言われているのは『キャッチボールを大切にする』と『学校生活をおろそかにしない』。そこはきっちり伝えます」と話す。

 入部当初の自身は「だらしなかった」という。エラーするとふてくされ、声も出さなくなった。その姿勢はすぐに指揮官の目に留まった。「本当に厳しく注意されました。多分、僕が一番怒られたと思う」と頭をかく。

 昨秋の新チーム始動後、米山監督から「しっかり話すことができ、周囲の変化に気づくことができる」と主将に指名された。模範となるため実践しているのは掃除だ。担当するのは教室の黒板。「(チョークの)粉が一粒も落ちないように」するのがこだわりで、徹底してクリーナーがけして水拭きする。「次の日の1限に気持ちよく使えるようにする。すべて“人のため”です」と自分に言い聞かせるように語る。

 ポジションは一塁。打順は固定されていないが、クリーンアップを任される時もある。帰宅後は父・則雄さんと1日200球のティー打撃が日課。1月からは父の勧めでノーステップ打法を試しており「どんなボールでも自分のタイミングで打てる」と手応えを感じている。

 甲子園は憧れの地だ。中学時代の17年、センバツを観戦した。静高が、優勝した大阪桐蔭に一時6点差を付けられながらも追いつき一時勝ち越したシーンが脳裏に焼き付いている。「すごかった。自分もトップレベルの相手とやりたい」と目を輝かせる。夢の舞台でもおごらず、浮かれず、自己犠牲をいとわない。「周りが活躍してくれれば自分はヒーローじゃなくてもいいんです。戦う姿勢を一番見てほしい」と言葉に力を込めた。(武藤 瑞基)

 ◆勝又 友則(かつまた・とものり)2002年6月6日、裾野市生まれ。神山少年野球クラブ、静岡裾野リトルシニアを経て加藤学園入り。昨秋の成績は13試合38打数9安打。打率2割3分7厘、3打点。176センチ、73キロ。右投右打。

 ◆練習試合で肥沼好投

 チームはすでに実戦練習を始めている。3試合目となった11日の紅白戦は延長10回の変則ルールで行われ、控え中心のBチームが6―5で勝利。主力相手に投げたエース・肥沼竣投手(2年)が1回無失点2奪三振と好投したほか、1年生の吉村海音投手も3回1安打無失点、3Kとアピール。米山監督は「投手陣は結果がすべて」と話しており、16日の一次登録メンバー発表へサバイバルが続く。

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