手湯と足湯、オオサンショウウオにホッコリ 11連覇の里見香奈女流名人が一夜明け

対局から一夜明け、足湯を楽しむ里見香奈女流名人
対局から一夜明け、足湯を楽しむ里見香奈女流名人

 岡山県真庭市の湯原国際観光ホテル菊之湯で11日に行われた将棋の第46期岡田美術館杯女流名人戦(主催=報知新聞社・日本将棋連盟、特別協賛=株式会社ユニバーサルエンターテインメント)5番勝負第3局に勝利し、11連覇を達成した里見香奈女流名人(27)=清麗、女流王位、倉敷藤花=が12日、一夜明け取材に臨んで帰途に就いた。

 前夜は勝負の興奮を引きずり、深夜2時まで眠れず、同日に行われた朝日杯の棋譜をチェックしたり、祝福メールに返信するなどして過ごしたという里見女流名人は、対局地付近の手湯・足湯へ。「手湯と足湯を同時にすると、本当に温泉に入ってるみたいですね~」と癒やされた様子。帰路は、真庭市内に数多く生息するオオサンショウウオの保護センターに立ち寄り、世界最大の両生類と対面した。「かわいいです。地元(島根県出雲市)にもいるんですけど、こんなにたくさん見たのは初めてです」。オオサンショウウオの平均寿命は人間に近く、100年以上生きる個体もある。毎年1センチ程度、着実に大きくなるのが特徴で、女流名人も「私も少しずつ成長できたらいいですね。ちょっと強引なような気もしますけど…」と笑顔を見せた。

 11日の第3局では挑戦者の谷口由紀女流三段(26)に完勝し、3連勝で防衛に成功した。11連覇は1981~90年度に女流王将を10連覇した林葉直子さん(52)を超える女流棋戦歴代単独最多記録。女流名人11期も清水市代女流六段(51)の10期を上回る単独最多になった。

 勝ち続ける原動力を「やっぱり将棋が好きだということです」と明かす。「今の時代、ひとつのことに集中できる時間は貴重ですし、未知の局面と出会うとドキドキ、ワクワクします。(連覇の期間中は)苦しい思いを抱えたこともありますけど、思いはやはり将棋に戻っていきました」

 さらなる飛躍に向け、別競技の勝負師にも視線を送る。東京五輪では柔道男子73キロ級で連覇に挑む大野将平(28)に注目している。「大野さんの圧倒的な強さ、振る舞い、柔道を大切にされている姿勢から何かを学びたい。伝統を重んじる競技として将棋と近いものもあると思いますので。楽しみながら刺激を受けたいです」と夏の祭典を心待ちにしている。

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