【ヤクルト】高津監督が涙 ノムさんに「またぼやいてほしかった」…野村克也さん死去

2019年7月、OB戦で打席に立つ野村克也さん(中)(左から)真中、川崎、1人おいて古田、池山の各氏
2019年7月、OB戦で打席に立つ野村克也さん(中)(左から)真中、川崎、1人おいて古田、池山の各氏

 ノムさんのDNAは教え子たちが継承する。野村克也さんの訃報を受け、薫陶を受けたヤクルト・高津臣吾監督(51)、侍ジャパン・稲葉篤紀監督(47)、楽天・三木肇監督(42)、阪神・矢野燿大監督(51)、西武・辻発彦監督(61)、日本ハム・栗山英樹監督(58)、中日・与田剛監督(54)が各地で哀悼の意を表した。現役時代、抑えに抜てきされた高津監督は突然の知らせに号泣。鶴の一声でドラフト指名された稲葉監督は、東京五輪の金メダルを報告すると誓った。

 会見場に姿を見せた時から高津監督の瞳はうるんでいた。「一から十までプロ野球の難しさ、厳しさを教わりました。(今季の戦いを)見てもらいたかったですね」と声を詰まらせ、何度も涙をぬぐった。1月20日のOB会で激励されたばかり。「またぼやいてほしかったし、教わることはたくさんあったと思います」と別れを惜しんだ。

 93年に抑えに抜てきされ、通算286セーブの大投手に駆け上がった。「一度も厳しく怒られたことはないですし、最近は会えば必ず『抑えにして悪かったな』と。ハイタッチして迎えてくれる時は必ず『ありがとう』か『サンキュー』。すごく気持ちのこもった『ありがとう』だった」と思い出は尽きない。

 大きな仕事もできた。「ヤクルトには素晴らしい伝統があって、野村監督が築かれたすごく大きなものがあって、今のスワローズがある。すごく大事な役割だし、野村野球を引き継いでいきたい」。楽しんでやる高津流のベースにあるのは野村流の考える野球だ。

 選手と監督として接した時代より、何でも話せる関係になった。だが、初めて指揮を執る今季、見守ってほしかった恩師はもういない。「ぜひ見てほしかったね。僕の野球、采配、作戦を。フンって言われるんだろうけど。監督の思いに応えられるように、素晴らしいシーズンにしていきたいと思います」。野村氏の志を背負い、指揮官のチーム再建への思いはさらに強くなった。(田島 正登)

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