【掛布論】阪神・ボーアのスイング「形」バース以上

本紙評論家の掛布氏(右手前)から声をかけられ笑顔を見せるボーア
本紙評論家の掛布氏(右手前)から声をかけられ笑顔を見せるボーア

 スポーツ報知評論家の掛布雅之氏(64)=阪神レジェンド・テラー=が10日、阪神の宜野座キャンプを視察。新外国人のジャスティン・ボーア内野手(31)を評価した。

 ランチ特打のあと、少しボーアと話す機会があった。握手した手は、私と同じく手袋をつけずに素手で打つ選手とあって、分厚く、ゴツゴツしていた。体を触らせてもらうと、思ったより筋肉質でアスリート的な感じがした。バースの方が一回り小さく、ぽっちゃりしていた。いかにも好青年の雰囲気で、チームにも早くなじめそうだ。

 そのランチ特打では素晴らしい打球を放っていた。映像でチェックしたキャンプ序盤よりも、さらに振りが鋭くなってきた。

 スイングを細かく解剖すると、テイクバックからミートするまでの「後ろ」の部分はバースよりコンパクトだ。バースは変化球を打つのがうまかったが、江川らの本当に速いストレートを苦手としていた。ボーアの方が速さに対応できるはず。ボールを捉えた後の「前」のフォローは大きく、打球に角度をつけるのも上手なので、飛距離が出る。バットが体から遠回りせずに内側から出て、腰が地面と平行にきれいに回転しているので広角にも打てる。

 「形」自体はバース以上と言ってもいい。あとは日本の野球に対応できるかどうかだ。各球団とも、メジャー時代に左投手に分が悪かったことなどは当然把握している。まともな勝負を避けて、四球OKの配球も多くなるに違いない。バースが成功した最大の理由は、打席の中で「我慢」ができたから。ボーアもそれさえできれば、成績は残せる。

 たとえ開幕からしばらく苦労したとしても、4番で使い続けるに値する選手だ。大山ら前後の打順を打つ選手の活躍次第では、1年目から「3割・30本・100打点」の数字もクリアできるだろう。

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