【高橋みなみ パラみな】元AKB総監督が新リーダーに聞いた、レジェンドの言葉力

日本パラリンピック委員会・河合純一委員長と対談した高橋みなみ(カメラ・森田 俊弥)
日本パラリンピック委員会・河合純一委員長と対談した高橋みなみ(カメラ・森田 俊弥)

 元AKB48の高橋みなみ(28)がパラスポーツの魅力を届ける「パラみな」は今回、日本パラリンピック委員会の河合純一委員長(44)を紹介する。視覚障害クラスの水泳でパラリンピック6大会連続出場を果たし、金5個を含む日本人最多となる21個のメダルを獲得したレジェンドだ。高橋は、1月1日付でアスリート初の委員長に就任し、選手団の団長も務める河合氏を直撃取材。豊富な選手経験と8年間の教師生活で培った言葉力を持つ新リーダーに抱負を聞いた。

 経験に裏付けされた言葉の力を持つ河合さん。私もAKB時代は総監督としてグループを引っ張る立場だったので、共感しました。

 「パラリンピックを成功させるためにはフルスタジアムとベストパフォーマンスが必要です。会場を盛り上げ、選手は全力を尽くすこと」と河合さん。一方で「いかに平常心で試合に臨めるのか。試合はいつ、どこでやっても同じ条件。自分の実力を出すというシンプルなこと」と大舞台を目前に控えても冷静です。

 時には厳しい言葉を発することも。パラ水泳の育成選手に目標を聞いた時のことです。「『何秒で泳ぎたい』とか『メダルを取りたい』と書いてくる。だから、取りたいは弱いんじゃないの? なぜ『何秒で泳ぐ』『メダルを取る』って書けないの? 願望ではなく、目標設定をしっかりやろうよ」と言ったそうです。「常に世界を意識すること。そういう気持ちを持てないとサポートできません」と奮起を促しました。

 パラアスリートを取り巻く環境が改善されていますが、「施設がバリアフリーになったら、本当に使いやすくなるのか。バリアフリーだけど、床が傷つくから車いすは使用禁止と言われたら意味がない。段差があるけど、どうぞ使ってください、という方が使い勝手がいいですよね」と河合さん。人の意識を変えることが必要なんですね。それを「感性と想像力が大事」と言っています。

 東京パラリンピックは金メダルの目標を20個に設定しています。河合さんは「現役時代、観客の声援が原動力だった。最後のゴール間際に声援が聞こえるのはパラリンピックだけ」と言います。今回は自国開催。これまで以上の大声援が日本選手を強力にバックアップします。「フルスタジアム」と「ベストパフォーマンス」はつながっているんです。(スポーツ報知・パラリンピックアンバサダー)

 ◆高橋 みなみ(たかはし・みなみ)1991年4月8日、東京都生まれ。28歳。2005年にAKB48の初期メンバーとしてデビュー。12年に総監督に就任。13年に「Jane Doe」でソロ歌手デビュー。16年にAKB48を卒業。現在、TOKYO FM「高橋みなみのこれから、何する?」(月~木曜・午後1時)のパーソナリティー、「東京2020パラリンピックの成功とバリアフリー推進に向けた懇談会」メンバー(パラ応援大使)を務める。

 ◆河合 純一(かわい・じゅんいち)1975年4月19日、静岡県生まれ。44歳。5歳で水泳を始め、15歳で全盲に。パラリンピックは92年のバルセロナから2012年のロンドンまで6大会連続出場。金メダル5個を含む計21個のメダルを獲得。98年に早大教育学部卒。05年早大大学院教育研究科修了。静岡県内の中学校で8年間、教員を務めた。13年に日本身体障がい者水泳連盟会長就任、16年に国際パラリンピック委員会殿堂入り。家族は妻と1男1女。

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