紀平梨花、史上初連覇で世界ランク1位浮上「狙って優勝することができてうれしい」

女子フリー1位で優勝し、2連覇を達成した紀平梨花(カメラ・矢口 亨)
女子フリー1位で優勝し、2連覇を達成した紀平梨花(カメラ・矢口 亨)

◆フィギュアスケート 四大陸選手権第3日(8日、ソウル・木洞アイスリンク)

 【ソウル(韓国)8日=ペン・高木恵、カメラ・矢口亨】女子フリーはショートプログラム(SP)首位の紀平梨花(17)=関大KFSC=が151・16点で、今季自己ベストの232・34点をマークし、男女通じて初の大会連覇を達成した。最初の3回転半(トリプルアクセル)のミスを受け、3本のジャンプの組み合わせを変更するクレバーな滑りで逃げ切った。4回転サルコー投入予定の3月の世界選手権(18~22日・モントリオール)でロシア3人娘に挑む。

 滑りながら、紀平は可能性を探った。最初の連続ジャンプはトリプルアクセルの回転が抜け、1回転半の単発になるピンチも、動じなかった。「焦りはあったけど、初めて試合でこんなに大幅な構成変更をして、それがうまくいったのが収穫。狙って優勝をすることができてうれしい」。“クレバー梨花”が今季自己最高得点を記録し、男女初の大会連覇を飾った。

 見事なリカバリー術だった。2本目のトリプルアクセルに2回転トウループをつけた後のステップ中に、頭をフル稼働させた。フリーの3回転は2種類2本まで。3回転半が1本になった分、3回転トウループを2本に増やすことを決断すると、後半の連続ジャンプをとっさに組み替えた。滑り終えると浜田美栄コーチにたずねた。「先生、(判断は)あってた?」「うん。あってたよ」。2人は笑顔で抱き合った。

 4回転サルコー投入は見送った。この日、起床した時点で体に異変を感じたからだ。「疲労がすごかった」。朝の練習では普段は容易に跳べる他のジャンプさえ、ゆがみを感じた。「サルコーを練習している場合じゃない」と、すぐにプラン変更を決断した。「4回転を入れて大きく崩れてはいけない試合。どの試合も勝つことを大事にしてやっている。いい判断ができた」と、振り返った。「かなり落ち着いていた。こういうプレッシャーがかかる場面ですごく成長した」と浜田コーチ。世界で戦う経験値を積んでいる。

 3月の世界選手権では4回転ジャンプを操るトルソワ(15)、シェルバコワ(15)と、質の高いトリプルアクセルを武器とするコストルナヤ(16)のロシア3人娘に挑む。今回の勝利で世界ランク1位に浮上。シニア転向1季目で世界を席巻する3人へ、打倒1番手であることも改めて証明した。4回転サルコー、トリプルアクセル2本、3回転ルッツ2本の構成を視野に入れ、「フリーは160点を目指したい。1年の集大成なので、ノーミスでいきたい」。“紀平史上最高難度”のプログラムで、ロシアの牙城を崩す。

スポーツ

報知ブログ(最新更新分)

一覧へ
NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請