「募ってはいるが募集していない」は裏流行語大賞を獲得するのか?

 スポーツ報知では数年前から、年末企画として「裏流行語大賞」というものを発表している。これは、毎年12月初旬に発表される「新語・流行語大賞」とは一線を画し、世の中で注目された「失言・迷言・珍言」を、放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏に選考に加わっていただいて選考するものだ。そこに、今年は早くも“大賞候補”となる言葉が登場したと思っている。

 「募ってはいるが募集していない」―。1月28日の衆院予算委員会で、安倍晋三首相が「桜を見る会」について質問された時のものだ。首相事務所が、会への出席希望者を募集していたことをいつから知っていたのかと野党議員に問われた際に安倍氏は、こう答えた。募集行為そのものの是非はいったん置いておいても、国語のテストであれば、0点の解答。案の定、ネット上では自作した同様の言い回しを披露し合う「大喜利」が始まった。

 裏流行語大賞の企画が始まった時、私の頭の中にあったのは「『そんなこと言った人いたよね…』と思い出し、思わずニヤリとしてしまうような言葉を振り返りたい」という考えだった。18年は日本ボクシング連盟前会長・山根明氏の「歴史に生まれた、歴史の男」を、昨年は語感部門で河野太郎防衛相(当時は外相)の“ベーコンツイート”を語感部門の第1位に選んだが、どちらもその考えに比較的近いものだったと思う(山根氏の会長としての言動は別として)。

 ただ、「募って―」はどうか。国会で最初に発せられた時には笑いも出ていたが、前出の2語とは別の意味での笑いも多かったのではないだろうか。

 まだ、年末までには10か月以上ある。今年も同様の企画を紙面で実施するかどうかは現在のところ全くの未定だが、行われるとしたら「募って―」は当然のごとく候補に挙がって来る言葉として考えられる。ただ願うのは、「募って―」とは違って、誰も嫌な気持ちにさせない、皆が笑顔になれるような言葉が、これから先に登場することだ。(記者コラム・高柳 哲人)

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