羽生結弦に宿った新しいSEIMEI 5秒でジャンプ2発!!30秒短縮も魅力そのまま

SPに向け、練習で調整した羽生(カメラ・矢口 亨)
SPに向け、練習で調整した羽生(カメラ・矢口 亨)
白い息を吐きながら練習開始を待つ羽生(カメラ・矢口 亨)
白い息を吐きながら練習開始を待つ羽生(カメラ・矢口 亨)
ポーズを決める羽生(カメラ・矢口 亨)
ポーズを決める羽生(カメラ・矢口 亨)

 【ソウル(韓国)6日=ペン・高木恵、カメラ・矢口亨】フィギュアスケートの四大陸選手権は7日、男子ショートプログラム(SP)を行う。五輪連覇の羽生結弦(25)=ANA=は6日、サブリンクでの公式練習で、フリーの令和版「SEIMEI」を披露した。金メダルを手にした平昌五輪以来2年ぶりとなる競技会会場での再演。フリーは昨季のルール変更により演技時間は30秒短くなったが、開始1分に4本のジャンプを集め、後半の象徴的な動きやポーズは“ノーカット”。濃厚な4分にまとめ上げた。

 聴き慣れた笛と太鼓の音色がリンクに響くと、他の選手は滑るのをやめ、五輪王者に見入った。羽生がフリーの曲かけで新「SEIMEI」を初披露。昨季のルール改正から、演技時間は30秒短くなった。伝説のプログラムをどう凝縮させるのか注目が集まっていたが、魅力ノーカットの4分版が誕生した。

 平昌五輪では3本目の3回転フリップを着氷した開始1分で、新作は4本目を跳び終えた。まず、助走を削った。冒頭の4回転ルッツ、4回転サルコーの次に跳ぶ3回転半の着氷から次の3回転フリップまでに要する時間は、わずか4秒弱。ほぼ助走なしの3歩で踏み切る離れ業だ。曲に溶け込ませながら、単発のジャンプを5秒の間に2本跳ぶ。羽生ならではの表現の一部になっている。

 昨年末の全日本選手権翌日のアイスショーで演じた時に、ありのままの自分に返っていくような感覚を覚えた。平昌五輪後2季連続で滑ってきた「Origin」と比べ「カバー曲とオリジナル曲くらいの違いを自分の中で感じた」と言う。年明けに演目変更を決断し、振付師のシェーリーン・ボーン氏と共にトロントで作り上げた。後半はジャンプは全て高難度の連続。イナバウアー、ハイドロブレーディングなど象徴的な動作やポーズを残しつつ「自分らしく滑れるプログラム」を進化させた。

 この日の曲かけでは序盤にミスが続いたが、4回転ルッツを曲かけ前に成功させた。「自分のフィギュアスケートはこういうものだよ、っていうのを見せたい。そう滑りたいと思ったからこそ、このプログラムを選んだ」と5日の初練習後に話した羽生。「SEIMEI」を宿らせ、男子初の“スーパースラム”に向かう。

 ◆羽生の平昌五輪 前年11月のNHK杯の公式練習で右足首を負傷。五輪は4か月ぶりの実戦となった。SPはショパンの「バラード第1番」で自身の世界最高得点まで1.04点に迫る111.68点でトップに立った。フリー「SEIMEI」は4回転はループを回避し、サルコーとトウループの2種類4本の構成を選択。206.17点、合計317.85点でディック・バトン(米国)以来66年ぶりの連覇を達成した。

 ◆スーパースラム シニアの五輪、世界選手権、GPファイナル、四大陸選手権と、ジュニアの世界選手権、GPファイナルをあわせた6冠。女子では韓国の金妍兒(キム・ヨナ)とアリーナ・ザギトワ(ロシア)が達成している。

SPに向け、練習で調整した羽生(カメラ・矢口 亨)
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