【日本ハム】ドラ6梅林優貴、“普通の人”代表!二塁まで1.8秒の鬼肩が武器

ブルペンで笑顔を見せる梅林
ブルペンで笑顔を見せる梅林

 ドラフト6位・梅林優貴捕手(21)=広島文化学園大=には応援したくなる何かがある。梅林は“普通”のプロ野球選手だ。「本当に一般人だと思います。まさか(ドラフトに)かかるとは思わなかった」。無名に近かった中国大学野球2部リーグから6位指名。「それまでは普通の大学生。どこにでもいるような、ただの野球好きなやつでした」。

 亀山南小6年時の12月、地元の名門軟式チーム「広島スターズ」の見学に出かけた。高いレベルで野球をやりたいと意気込んだものの、グラウンドにいたのは自分より遙かに背が高く、技術も高い野球エリートたち。当時身長140センチの梅林には、越えられない高い壁を感じた。「こんなんじゃ(野球)やれんな」。1か月の体験参加の間に、すっかり自信を喪失。一度は両親に「野球をやめたい」と訴えたものの中学の部活でなら、と思いとどまった。

 広島スターズの同級生は名門私立高から東都大学野球リーグに進む選手もいた。梅林は地元の高陽東高から広島文化学園大に進学。大学では週4日の高速バスの洗車、3年秋からはガソリンスタンドでアルバイトをしながら野球を続けた。恵まれた環境ではなかったが、野球への探究心は人一倍だった。いい用具を求め毎日のようにネットオークションをパトロール。元プロ野球選手のミットを買って試してみるなど、キャッチングを磨くためにいろいろな事に取り組んだ。

 地道な努力の結果風向きが変わってきたのは、19年春のリーグ戦だった。暴投気味の球を捕球した無理な体勢から、二塁到達平均1・8秒台の強肩で盗塁を阻止。視察していた加藤スカウトを「こんな選手がいるんだ」とほれ込ませ指名に至った。

 全ての野球少年があこがれるプロになっても、梅林は変わらない。「自分の立場は分かっている。ドラ1、ドラ2でも(世代の)日本代表でもない。ファンの方にもそういう風に接していきたい」。“普通”な21歳の立身出世物語から目が離せない。(雄)

 ◆梅林 優貴(うめばやし・ゆうき)1998年3月14日、広島市生まれ。21歳。亀山南小5年から安佐北少年野球クラブで野球を始め、亀山中軟式野球部から高陽東高に進み、3年夏に選手権広島大会8強。広島文化学園大では2年春から正捕手を務め、中国大学野球2部リーグで2度のベストナイン。4年秋に優勝を果たし創部22年目で初の1部昇格を達成。右投右打。173センチ、85キロ。家族は両親と妹2人。

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